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「怒り心頭。神経が分からない」トランプ大統領「核実験開始指示」被爆地から怒り 習主席との会談直前に

2025年10月30日 15:24

アメリカのトランプ大統領は、「国防総省に核兵器の実験を始めるよう指示した」と発表しました。

30年以上行ってこなかった核爆発を伴う実験の可能性もあり、被爆地からは強い憤りの声が上がっています。

韓国を訪問中のアメリカのトランプ大統領は、30日午後に予定されていた中国の習近平国家主席との会談開始の30分ほど前に、自身のSNSで核兵器について発信しました。

この中で、トランプ大統領は「アメリカはどの国よりも多くの核兵器を保有している」とした上で、核兵器の保有数について「ロシアが2番目、中国は大きく離れて3番目だが、5年以内には追い付くだろう」と説明し、「国防総省に核兵器の実験を開始するよう指示した」と発表しました。

核実験指示のニュースを受け、2024年、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の田中重光代表委員は「核兵器廃絶に向けた行動を無視してそういう実験を繰り返すことに怒り心頭。核兵器が使われるかもしれないという今の世界情勢の中で、中国を威嚇している。何のために、世界を歴訪するのか、友好関係を築くためのはずなのに、(中国を)威嚇して乗り込む、そういう神経が分からない」と話しています。

トランプ大統領の発言は、習主席との会談を前に中国をけん制していると見られていますが、アメリカは1992年以降、核実験を行っておらず、CNNテレビは「アメリカの政策の重大な転換だ」と報じています。

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