番組審議会報告

ホーム番組審議会報告第573回番組審議会 2023年1月11日

第573回番組審議会 2023年1月11日

第573回番組審議会は、2023年1月11日にテレビ長崎本社で開催され、下記の番組について審議を行った。

審議議題番組 ドキュメント九州「ほたるの里のミュージアム ~強制測量から40年~」
2022年11月14日(月)15時15分~15時45分放送

出席委員(順不同・敬称略)

菊森 淳文
田崎 智博
柴田 守
近久 宏志
大川 綾
内田 輝美
前田 徹
藤岡 良規
以上 8名

欠席委員(順不同・敬称略)

なし

審議の概要

  • 石木ダムの件について、昔の映像なども使いながら、短い時間でよくまとめ上げた番組だったと思った。
  • 番組のテーマが石木ダムという長崎の問題ではあるけれども、公共事業とその犠牲をこうむる少数の住民の権利という、普遍性があるテーマなので、思考停止に陥ることなく見ることができた。
  • どうしようもない、やり場のない余韻が残る番組だったというふうに思った。現状について、先に移転した54世帯の人々はどう思っているのか、また、佐世保市民がどのようにとらえているのかという声も聞きたかった。
  • 今の全く新しい目で、この問題をもう一度振り返ってみようという意味では、この番組の意図というのは、非常によかったと思う。
  • ほたるが飛ぶ美しい山里だから守りたいとか、そういうお話なのかなと、それはちょっとちがうのかなという若干の違和感を感じた。自然の美しさとかは誰も否定しないので、そこにあまり寄せ過ぎると逆効果かなという気もした。
  • 歴代知事とか公務員の方々とか、作業現場の方々というのが非常に悪人のように映っていて、彼らは彼らなりの考えを持って活動しているわけで、一概に悪対善という形での対立構図は描けないのかなと。たぶん意図していないと思うが、そう描かれていたように見えてしまって、そこがちょっと残念だった。
  • なぜ今もダムが必要なのか、についての国や県の主張については、あえて深掘りしなかったのか、この番組からは、見えてこなかったように思う。
トップへ