番組審議会報告

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第585回番組審議会 2024年3月13日

第585回番組審議会は、2024年3月13日にテレビ長崎本社で開催され、下記の番組について審議を行った。

審議議題番組 FNS九州・沖縄8局ブロックネット
羽田美智子 長崎こころの旅 セカンドライフ~Re:スタート~
2024年1月27日(土) 16時00分~16時55分放送

出席委員(順不同・敬称略)

菊森 淳文
田崎 智博
近久 宏志
内田 輝美
前田 徹
藤岡 良規
河村 有教
北村 由香
以上 8名

欠席委員(順不同・敬称略)

なし

審議の概要

  • 長崎の新たな魅力が十分に伝わる、大村、島原と、いろいろな新しい魅力が伝わる番組の内容だったと思う。タイトル、「セカンドライフ~Re:スタート」というテーマになっているが、セカンドライフを調べてみると、第二の人生、特に定年退職後の人生を指すと、Re:スタートは、再起動とか、再始動とか、再開である。何が、誰が、あるいは人が、建物が、あるいは物が、なんだか抽象的なテーマで、よく分からなかった。このタイトルがもやもやと、見終わるまで残ってしまった。
  • 番組の中で、ある程度長崎をきちんと紹介しながら、長過ぎず、短過ぎず、多岐にわたる情報を提供しているという意味では、すばらしい番組と思った。
  • 入念なリサーチを重ねて、いろいろな人を探したり、テーマに合う人を探したのではないか、と感じた。出てくる人が非常にバラエティに富んでいて、転職があったり、移住があったり、若い人、年配の人、様々な方が出てきたので、統一感とか、タイトルとの不一致という意見はあったが、出てくる方はバラエティに富んでいて、すごく興味深かったと感じている。
  • 出演した俳優の羽田美智子さんは、本当に安定しているというか、羽田さん、KTN吉井アナウンサーのコンビは非常に自然体でいいなと感じた。
  • 俳優の羽田美智子さんのキャラクターがそう感じさせるのかなと思うが、非常にゆっくりした作りになっている。ネットのYouTubeの動画のスピード感とか、タイムパフォーマンスとかいう言葉すらある時代に、あえてその逆を行っているのか、あまり急いでいる感じがしなくて、新鮮だと感じた。長崎県内にもいろいろな人がいらっしゃると、そこは率直に頼もしく、楽しく視聴した。
  • 電車で移動しているのが、旅っぽくていいなと。要するに、点、点、点ではなくて、ちゃんと、ところどころが線になっている。あるいは、「ちょっと歩いてみましょうか」と、歩くところも良かった。
  • 平易な言葉、特に、語っているそれぞれの当事者の方々も、非常に平易な言葉で語っているが、羽田さんのまとめ方というか、コメントの仕方も非常に分かりやすい日本語で話をしていた。分かりにくい言葉がほとんどなかったので、すっと心の中に入ってきたというふうに感じている。
  • 「セカンドライフ Re:スタート」と聞くと、どうしても定年後の話なのかと思ってしまうが、それまでとは異なる目標や関心を持ち、新しい経験や活動に取り組む機会を得ることで、自己成長や精神的な豊かさを追求するといった深いテーマであるように感じた。
  • 地方での新しい生活やビジネスチャンスが増えている中、このような番組は非常に有益だと思う。どの訪問先においてもチャレンジングな取り組みがよく伝わってきた。「なぜ長崎に着目したのか?」「どういうきっかけでここに辿り着いたのか?」をもっと掘り下げても良かったのではないか。
  • 人生が何年続くか分からないが、その中で、ファーストライフは誰もが経験するとして、セカンドライフ、サードライフといった順番に自分のやりたいことで自己実現をしていくんだという考え方を教えてくれる番組でもあった。たまたま長崎を舞台とした番組ではあるが、全国にも通用するような、長崎の自然とか、人情とか、そういった魅力を見せながら、実際に暮らしている方々の適切な紹介をしていると思い、強く感動した。
  • 俳優の羽田美智子さんが出演する「長崎こころの旅」シリーズは、今まで知らなかった長崎県内の魅力を知ることができる番組であり、今後も制作を続けて欲しい。
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