ホームニュース被害拡大する「SNS型投資・ロマンス詐欺」 犯罪の立証など難しいケースも【長崎】

被害拡大する「SNS型投資・ロマンス詐欺」 犯罪の立証など難しいケースも【長崎】

2024年04月03日 16:41

被害額が455億円にのぼる「SNS型投資・ロマンス詐欺」というものがあります。

特殊詐欺を上回るほど、いま被害が拡大しています。

アプリなどを通じて恋愛感情や親近感を抱かせ、金銭をだまし取るもので、発覚や、警察の捜査でも立証が難しいと言われています。

県内に住む女性も注意を訴えています。

県内在住の女性(50代)
「信じましたね、普通に信じました。私がたまたまお金がなかったから投資の話に乗ることはできませんでしたけど」「お金があったら私はその5万円を払ってた」

県内に住む50代の女性です。

3月下旬、使い始めたばかりのマッチングアプリで「男性」を名乗る人物と知り合いました。

女性
「出会う場所がないじゃないですか」「スマホなら簡単に…こういうアプリがあると知って試してみようかなと軽い気持ちでした」

出会ってすぐにアプリは「退会」し、個別に連絡を取り合う関係となりました。

女性
「おなかの病気になったので、そこを心配してくれたり」

体調や将来を心配するメッセージが続く中で、ある日「男性」は投資の話を持ち掛けてきました。

女性
「あなたは何も考えなくていいからね、30分、僕の言うことを聞いていたらお金がもうかるよと、あなたを助けたいという言葉に乗っかっていたと思いますね」「最初に投資の話が出てきたら私も驚いて引いてしまいますが、最初は共通の趣味や何を食べたかなど他愛もない話、恋人同士の付き合い始めのやりとりがずっと続いたので…信じましたね」

入院や治療が重なっていた女性は出資を断り、連絡を断ちました。

警察庁は投資ブームなどを背景に被害が増えているSNSを使った投資詐欺や、恋愛感情を利用したロマンス詐欺について初めて被害状況を公表しました。

2023年1年間の認知件数は3846件にのぼり、被害額は約455億2000万円と特殊詐欺の被害額を上回りました。

警察は「SNSでの投資話を安易に信じないでほしい。少しでも疑問に思ったら家族や身の回りの人、警察に相談してほしい」と注意を呼び掛けています。

警察庁の被害まとめによると被害者の年齢層は男性が50~60代、女性が40~50代と中高年の被害が目立ち、1件あたりの平均被害額は1000万円を超えています。

顔が見えない、秘匿性の高い個別のやりとりの中での投資話については犯罪行為としての立証が難しいケースもあり、被害に遭わないための対策が非常に重要です。

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