ホームニュース平和への願いを込め子供たちが描いた「キッズゲルニカ」【長崎】

平和への願いを込め子供たちが描いた「キッズゲルニカ」【長崎】

2024年04月10日 18:55

スペインの画家・ピカソがナチスドイツによる無差別攻撃への怒りを表現した「ゲルニカ」。世界各国の子供たちが平和への願いをこめて、同じ大きさで絵を描いた「キッズゲルニカ」の展覧会が、長崎県美術館で行われています。

縦3.5メートル、横7.8メートルの大きな絵。インドネシアのバリ島の子供たちが、伝統文化や地元の生活を表現しました。長崎県美術館で開かれている「希望のキッズゲルニカ」です。

長崎市内でフリースクールなどを経営する団体が、人種や言葉を超えて多様性を学ぶ場を提供しようと企画しました。

会場には13カ国から寄せられた18点の作品が展示されています。

9日に行われた開会式では、広島原爆で被爆したバイオリンによる演奏などが披露され、約120人が平和の大切さを感じていました。

来場者は「自分自身がアフリカの布で着物を作っているので、南アフリカの絵がかわいいなと思った」とか「こういうキッズゲルニカを一堂にみれることがすごく素晴らしいイベントだなと思った」と話しています。

長崎市の日見中学校の作品には、長崎原爆で犠牲になった娘をしのんだ「嘉代子桜」が描かれています。桜の花びらを生徒や地元の人たちの手形で表現し、平和への思いを込めました。

日見中学校の生徒会長・大木梨愛さんは「日見中の平和活動に対する思いや、心から世界に平和を発信していきたいという思いを感じ取ってもらえたらうれしい」と話しています。

NPO法人conpeitoの牛津理美代表理事は「ガザとかウクライナとか戦争の中で描かれた作品もある。その悲しいところの子どもたちが描いているが、決して暗い色ではなくて明るい色で描かれていたり本当に未来への希望が詰まっているので是非、足を運んで見にきて欲しい」と述べています。

作品展は4月14日まで開かれています。

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