ホームニュース被爆者と被爆二世のゲノム解析へ放射線影響研究所が市民向けの説明会【長崎県】

被爆者と被爆二世のゲノム解析へ放射線影響研究所が市民向けの説明会【長崎県】

2024年04月23日 12:15

被爆者と被爆二世のゲノム解析を検討している放射線影響研究所は、市民向けの説明会を長崎市で開きました。

放射線影響研究所 神谷 研二 理事長
「ヒトの全体のDNA情報全体を網羅的に解析できる時代になっています。放影研はこの技術を用いて被爆二世の調査を検討している」

4月20日、長崎市の市立図書館で説明会を開いたのは日米の共同研究機関「放射線影響研究所」です。

放影研は、原爆による被爆の遺伝的影響を調べるため、保管している被爆者と被爆二世の血液を使った遺伝情報=ゲノムの解析に乗り出そうとしています。

この日は、研究の責任者たちが被爆の線量が高かった親から生まれた290人と線量が低かった親をもつ290人、そして、それぞれの親を調べることなど計画の内容を
約100人に説明しました。

説明を聞いた人からは期待の声があがった一方、「遺伝と健康影響の関係が明らかになるのか疑問だ」と懐疑的な意見をもつ人もいました。

放射線影響研究所 分子生物科学部分子遺伝学研究室
内村 有邦 室長
「遺伝影響あるかどうかはある意味では、本当の意味では分からない部分もある。将来、どんな風に放射線と付き合っていくのかを考える上では非常に重要な基礎データになる研究を進めることが大事」

放影研は、解析の着手時期は未定としていますが理解を得ながら実現を目指したいとしています。

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