ホームニュースキリシタン関連資産「原城跡」に新たな遺構の竪穴 鉛を加工する“工房”の役割か【長崎県南島原市】

キリシタン関連資産「原城跡」に新たな遺構の竪穴 鉛を加工する“工房”の役割か【長崎県南島原市】

2024年05月06日 13:55

世界遺産「長崎と天草地方のキリシタン関連遺産」のひとつ、南島原市の原城跡で島原・天草一揆の際に籠城したと思われる竪穴などが見つかりました。

南島原市は2018年から、原城跡の「二ノ丸」で発掘調査を行っています。

2022年から2023年にかけて行われた調査では、島原・天草一揆の時に一揆勢が籠城したとみられる竪穴が見つかり、4月から公開されています。

竪穴には火を使用した痕跡があり、鉛の塊や鋳型、鉛製の十字架も出土しています。

市は、この場所が原城に撃ち込まれた鉛でできた銃弾を溶かして十字架などの信心具に再び加工する工房の役割も持っていたと考えています。

南島原市教委 文化財課 学芸員 伊藤健司さん
「丹念に調査していくと今回のように地下遺構も発見されて原城の解明につながっていく。まだ二の丸を始めたばかりで、原城は広いが一歩目としてはいい成果だった」

今回見つかった出土品は「有馬キリシタン遺産記念館」で今年7月まで展示されています。

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