「原爆詩人」福田須磨子さん没後50年　反核平和を訴え集い【長崎市】

原爆症に苦しみながら原爆の悲惨さを訴え続けた詩人、福田須磨子さんが亡くなって50年です。

2日、長崎市で「没後50年の集い」が開かれました。

集いには被爆者や高校生など約80人が参加し、爆心地公園そばに建てられた詩碑の前で黙とうし花を手向けました。

原爆詩人と呼ばれる福田須磨子さんは、23歳の時、爆心地から1.8キロ地点で被爆。

病を抱えながら、原爆の悲惨さや被爆者の苦しみを詩を通して訴え続け、50年前に52歳で亡くなりました。（1974年4月2日）

集いでは福田さんの詩にメロディーをつけた曲を活水高校のコーラス部が歌いました。

活水高校3年 田中沙和さん
「被爆者の思いを次の世代に伝えていく」「長崎にいる若者、私たちだからこそ、できる活動をこれからも増やしていきたい」

被爆者 田中重光さん
「まずは福田さんが書いた詩集を読んでもらいたい」「被爆者をつくらないためにどう考えるのか、1人1人がそれを学んでほしい」

集まった人たちは福田さんの遺志を受け継ぎ、平和や反核への思いを訴え続けると誓っていました。