第140回 美しい海にまつわる歴史① 長崎市伊王島・千畳敷
水曜日は町歩きの達人・山口広助さんと行く「ひろすけじるし長崎遺産」
今月は美しい海にまつわる歴史がテーマ、初回は長崎市伊王島です!
美しい海をご紹介する前に、まずは歴史の勉強。
伊王島中央児童公園には、約1000年前(平安時代)に伊王島に流刑となった
真言宗の僧 俊寛僧都の墓があります。
俊寛は藤原成親や平康頼らとともに、平家打倒を企てますが
平清盛に知られ伊王島に流刑となりました。
俊寛は許されることなく、37歳で生涯を閉じます。
その無念は歌舞伎や浄瑠璃作品として今に受け継がれていますが
詩人・北原白秋も島を訪れ、歌を詠みました。
最後に美しい海が見える絶景、千畳敷のご紹介です‼
伊王島の西に位置し、港からは徒歩20分ほど。
実は、俊寛とともに流刑となった平康頼が
熊野三社(和歌山)に見立てた伊王島の岩戸恵比須が見えるこの場所で
舞を奉納したと伝えられています。
ここにも約1000年前の歴史が息づいていたんですね!
千畳敷は干潮時に広い岩場が出現する神秘的な場所。
景色も良く、晴れていれば福江島まで見渡すことができます!
ただ、岩場の傾斜が大変きついため
無理はせず高台から眺めていただいても、十分絶景を楽しめますよ☆彡
2024年06月06日更新