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子供のワクチン接種 メリット・デメリットは?日本ワクチン学会理事で長崎大学病院小児科医の見解は

2021年07月22日 19:46

マルイチは、子供への新型コロナウイルスワクチンの必要性を考えます。

島原市は、12歳から15歳までの小中学生1485人を対象に、ワクチン接種についてのアンケート調査を行いました。

「接種を希望する」「どちらとも言えない」が、それぞれ4割、「希望しない」が2割と、反応は分かれています。

ワクチン接種は、高齢者から若い世代へと広がっていますが、子供が接種を受けるメリットやデメリットが分からないので、検討は難しいという方もいます。

日本ワクチン学会の理事で、長崎大学病院の小児科医でもある森内 浩幸 教授に聞きました。

22日、医療関係者などを対象にオンラインで開かれた、子供たちへのワクチン接種についての研修会です。

長崎大学病院 森内 浩幸 教授 「健康な子どもであれば急ぐ必要はありません。子供の感染の大多数は大人からうつっていますので、まずは大人が接種すべき。ただ、ハイリスクの子供たちは、重症化を防ぐために接種してほしいと思いますので、主治医と相談して、そのタイミングを見計らってほしいと思う」

日本小児科学会によりますと、感染した子供たちの約75パーセントは、家庭内で親からうつったと報告されています。

学校での感染も多くは教職員から広がっています。

森内 教授は幼稚園や保育所、小中学校、特別支援学校や児童発達支援センターなど周囲の大人への接種が進めば、子供たちの学校生活の制約なども緩和できるとみています。

また、仮に接種する場合は、極力、かかりつけ医による個別接種を求めています。

森内 教授 「(個別接種の場合)子供たちの緊張が取れるように優しく対応していくし、その場で急性のストレス反応=血管迷走神経反射が起こらないような対応を心がける。すごく緊張している子供は、特に立ち上がった瞬間ばたっと倒れますので。ちょっと心配なことがあったら連絡する場所があるという体制を整えておくと、ずいぶん、何か起こったときでも気持ちの持ち方が変わる」

大人以上にきめ細かな対応が求められています。

森内 教授も話すように、子供は集団接種の場合、友人が「痛い」と叫んでいるのを聞いたり、不安などが原因で、めまいや失神、過呼吸など急性のストレス反応が起きやすい世代です。

そのため、丁寧に説明でき、不安を払拭しやすい個別接種を推奨しています。

また、ワクチンのデメリット、副反応の痛みや発熱などは高齢者より若い世代に出やすく、若い女性にアナフィラキシー、若い男性に心筋炎が多いと言われています。

子供の感染の多くは周囲の大人が原因で、感染しても重症化しにくい、後遺症も残りにくいとされていますので、ワクチン接種のメリットが大人と比べて小さいんです。

島原市は、7月24日と25日に、12歳から15歳までの小中学生を対象とした集団接種を計画し、接種券を送付しました。

しかし、22日の研修会の意見を受けて、子供へのワクチン接種の延期を決めました。

ワクチンの供給が安定していない今、まずは周囲の大人への接種を優先すること。

そして、今後、子供への接種については情報を収集しながら、それぞれの家庭でどうすべきかよく話し合っておくことが大切です。

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