2023年12月07日 15:35
空港に大絵馬が登場!「サクラサク」を祈願【長崎県大村市】
11月17日で、雲仙・普賢岳の噴火から33年となります。
火山の研究者などが噴火活動でできた「溶岩ドーム」の現状を確認しました。
「防災登山」には、九州大学地震火山観測研究センターや地元の消防など約100人が参加しました。
毎年、春と秋に実施されていて、立ち入りが制限されている警戒区域に入り、溶岩ドームの状態を確認します。
13日は強風のため頂上まで約100メートルのところで調査は打ち切りとなりました。
九州大学の調査チームは14日に再び調査を行いました。
観測を始めた1995年ごろに700度以上だった山頂付近の噴気は92.9度だったということです。
ここ10年ほど変化はなく「火山活動は安定している」としています。
2023年7月には、橘湾で火山性地震が発生しましたが、気象台は「火山活動に特段の変化はない」としています。
一方、専門家は溶岩ドームの風化や地震などによる崩落の危険性を指摘しています。
九州大学地震火山観測研究センター
松島 健 教授
「地震も大雨も降ったわけではないが、突然(溶岩ドームが)崩れることもある。崩れるのを予測しづらい」
溶岩ドームが大規模に崩落すると、最悪の場合 6万7000立方メートルを超える大量の土砂が、最短7分で有明海沿岸の国道まで押し寄せるとの予測もあります。
九州大学は「今後も気象庁などと連携し長期的な観測が必要」としています。