長崎、大村市の公立中学校で「統一制服」で入学式 経済負担の軽減で歓迎の声も
県内ほとんどの公立中学校で9日に入学式が行われました。
今年度から長崎市では8つの中学校で統一された制服が導入され、新入生は自分らしい真新しい制服に身を包み、式に臨みました。
このうち長崎市の東長崎中学校には211人の生徒が仲間入りしました。
新入生代表 増田未来さん
「自ら誇りと自信を持ち、率先して行動するという東長崎中学校のスローガンを胸に3年間努力していきます」
多様性への対応や、冬場の寒さ対策のため、今年度から東長崎を含めた市内8つの中学校で制服が統一されました。
紺色のブレザーは男女兼用です。
スラックス(ズボン)とスカートは自由に選ぶことができます。
新入生
「結構動きやすくていいと思う」「ズボンを履けるようになったからいいな、と思った」
新入生
「自分の代から新しいから特別感みたいなのもある」
これまでの制服は男子は詰め襟、女子は胸元に校章の刺繍が施されたセーラー服でした。
リニューアルを検討してきた市の教育委員会は生徒が少ない学校も変えやすいように、デザインを統一して生産コストを抑える方針です。
保護者
「入学にあたって(お金が)かかるな、とは思っていた」「妹のときには少し安かったらいいな」
家庭の経済負担を減らす工夫も...
ブレザーのボタンは簡単に左右を付け替えられ、男女のきょうだいでも使い続けることができます。
今年度は市内37校のうち、8校がこの制服を採用しています。
保護者
「男の子は急に背が伸びたりして丈や裾もすぐ短くなったりするので、サイズアウトした時にお下がりがもらえたりしたら買い直すより助かる」「ネクタイとかリボンとかの柄、バッジとかで学校の見分けが付くようになったらいいかなと」
大村市も今年度から市内すべての中学校6校で統一の制服を取り入れました。
学校ごとにジャケットのスクールマークの色を変えることで見分けが付くようにしています。
移行期間が設けられ、2027年度からすべての生徒が、新しい制服を着るようになります。