2025年02月13日 12:00
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対馬市の観音寺から盗まれた仏像をめぐり、返還の手続きのため韓国に渡っていた寺の前の住職が26日、市内で会見を開いて喜びを語りました。
26日午後、対馬市内で会見を開いたのは観音寺の田中節孝 前住職です。
観音寺 田中節孝 前住職
「何の禍根もなく書類の署名も終わって。喜び半々 ほっとした半々」
県の有形文化財「観世音菩薩坐像」は2012年に盗まれたあと韓国に持ち込まれました。
その後、韓国の浮石寺が所有権を主張し裁判を起こしましたが、2023年、韓国の最高裁で日本側の所有権を認める判決が出されていました。
田中前住職は24日日本側に返還するために行われた浮石寺の式典に参列。
仏像は13年ぶりに返還されました。
観音寺 田中節孝 前住職
「時間は掛かったその間に多くの高齢の総代さんが亡くなったが、私もあと何年生きるか分からないが生きているうちになんとか(解決した)よかったと思う」
仏像は現在観音寺が浮石寺に貸与している形になっていて、100日間の法要を終えた後、今年5月11日ごろに日本側に引き渡されます。
今後の仏像の保管方法について田中前住職は「引き渡しを終えてから考えたい」
としています。