ホームニュース賞金300万ドル!「科学会のアカデミー賞」 総科大教授などの国際チーム受賞 “宇宙誕生の謎”の研究で

賞金300万ドル!「科学会のアカデミー賞」 総科大教授などの国際チーム受賞 “宇宙誕生の謎”の研究で

2025年04月30日 18:25

「ブレークスルー賞」はアメリカ・グーグルの創設者などが出資した自然科学分野の国際的な学術賞で、「科学界のアカデミー賞」とも称されています。

ノーベル賞の前哨戦の1つともされていて、賞金は「300万ドル」、日本円にすると、なんと約4億5千万円です。

この賞を長崎市の大学の教授も参加した国際チームが受賞し、30日に教授などが記者会見を開きました。

KTN記者
「ブレークスルー賞の受賞者が出た長崎市の長崎総合科学大学です。評価されたのは“宇宙誕生の謎”に迫る研究です」

長崎総合科学大学 副学長 大山健 教授
「日の目を見ることはないだろうとずっと思っていた。こういうこともあるんだと嬉しかった」

ブレークスルー賞に選ばれたのは、スイス・フランス国境にある欧州合同原子核研究機構=CERNで実験を行った国際共同研究グループです。

実験に関わった約1万3500人による合同受賞で、長崎総合科学大学からは副学長の大山健 教授と下島真 教授、それに当時の大学院生などあわせて6人が選ばれました。

このうち大山教授はビッグバン直後の宇宙を再現し、当時、宇宙で何が起きていたのかの解明につなげる「ALICE実験」にオンラインなどで参加。

「基礎物理学の限界を、前例のない領域にまで押し広げた」と評されました。

大山健 教授
「長崎の中学生、高校生はこういうことをやっている世界があることを、そもそも知らない人が多いと思う」「言い方は悪いが、長崎の片田舎で世界的な研究に参加していることをまず知っていただき」「やりたいんだったらできるんだよ、ということを言いたい」

賞金約300万ドルは、次世代を担う若手研究者の教育支援などに使われるということです。

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