2025年07月05日 18:00
長崎市の斎場で「初盆供養祭」
今年の平和祈念式典で長崎市の鈴木市長が読み上げる平和宣言の起草委員会が開かれ、市側が示した修正案に被爆者などから厳しい指摘が相次ぎました。
平和宣言文起草委員会は5日が最終会合で、長崎市は前回から大幅に変わった修正案を示しました。
長崎市 鈴木史朗市長
「今の武力紛争を止めてほしいと強く全面に出さなくてはと」
修正案では、原爆の具体的な被害や被爆者の思いへの言及が減っています。
これに対し、委員からは被爆80年に長崎から世界に訴えるメッセージとしての弱さやロシアやイスラエルなど具体的に国名を挙げて核使用への危機感を強調してほしいとの指摘が相次ぎました。
田中重光委員
「全体的にパンチ力が足りない」
森拓二郎委員
「被爆80年ということ、核のタブー、使用はもちろん保有のタブーも、そして『長崎を最後の被爆地に』という重要な言葉がなくなっていることは残念」
市の担当者は、今後、文案をどのように修正するか、進め方も含め検討したいとしています。