2025年07月31日 18:54
「プロ選手が誕生することを期待」 ホークス元選手が指導する“キッズキャラバン”開催
被爆80年の今年、平和のメッセージを発信しようと高校生たちが演劇を上演しています。
描くのは被爆しながらも原爆で被災した人の救護にあたった永井隆博士の半生です。
「町がない。ついさっきまでこの窓の下に連なっていた町はどこへ消えたのか」
浦上天主堂で上演された演劇「永井隆物語」です。
演じているのは長崎南山高校と純心女子高校の演劇部の生徒です。
永井博士は長崎医科大学で放射線医学を学んだ医師です。
被爆しながらも被災者の救護活動にあたり、「この子を残して」などの著書で強く反戦を訴えました。
原爆投下後、家族で缶詰の桃を分ける場面です。
原爆で母親を亡くした悲しみが溢れてきます。
「最後に2切れだけが残りました。誰も手をつけませんでした。お腹が空いていたけれど。最後の2切れは食べられません。母さん」
高校生たちは平和のメッセージを届けようと、今年3月から合同で稽古を重ねてきました。
観客
「80年間(日本では)戦争がなかった。これを続けていきたい。いかなければということが伝わった」
永井隆役:長崎南山高校 演劇部2年 中野義久さん
「平和に対する色んな思いを伝えて私たち長崎人が平和の活動に貢献していただければいい」
劇はベネックス長崎ブリックホールで8月11日にも上演されます。