ホームニュース「人類存亡の危機が…」 平和宣言で市長が危機感訴え 被爆80年の原爆の日に祈り続く

「人類存亡の危機が…」 平和宣言で市長が危機感訴え 被爆80年の原爆の日に祈り続く

2025年08月09日 18:05

長崎は被爆80年の原爆の日を迎えました。

平和祈念式典で長崎市長は核戦争に突入する危機感を訴えました。

男性
「核兵器がなくなって平和な世界になるように、と祈りました」(長崎・カトリック浦上教会)

〈信徒約8500人が原爆の犠牲に〉

被爆者 山田笑子さん(4歳で被爆)
「争いでなくって、対話の中で世界がね、ひとつになるようにね」

被爆三世 小島楓帆さん(祖父が被爆者)
「被爆者から聞いた話を、自分たちができることをして伝えていくことだと思います」

長崎市の平和公園では平和祈念式典が行われ、被爆者や遺族のほか、94の国と地域の代表など2650人が参列しました。

式典では、この1年間に新たに死亡が確認された3167人の名前が記された原爆死没者名簿が奉安されました。(※計20万1942人)

水を求めながら亡くなった犠牲者を悼み、清らかな水が捧げられました。

=午前11時2分= 黙とう

鈴木市長は「平和宣言」で、即時停戦と核兵器廃絶を全世界に向け呼びかけました。

平和宣言 鈴木史朗 市長
「このままでは、核戦争に突き進んでしまう―。そんな人類存亡の危機が、地球で暮らす私たち一人ひとりに、差し迫っているのです」

「平和への誓い」は最高齢93歳の被爆者です。

平和への誓い 被爆者代表 西岡洋さん
「絶対に核兵器を使ってはならない、使ったらすべてがおしまいです」

被爆者の平均年齢は86.13歳となり、「参列するのは今年が最後」と話す人もいました。

被爆者 森田富美子さん(96)
「同じく生きているのに、上の方たち勝手な判断で(戦争が)あるのは残念」

日本被団協 中紀子 事務局次長(埼玉県在住)
「被爆二世、三世には引き継いでいってほしいと思うが、最後はあと10年持つかどうかで私たちはいなくなるわけなので、ぜひ、そういう気持ちになってほしい」

長崎を最後の被爆地に。

長崎のまちは 一日、深い祈りに包まれています。

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