ホームニュース核実験場やウラン採掘時の核被害も報告…世界の医師が集まり「核戦争防止国際医師会議」

核実験場やウラン採掘時の核被害も報告…世界の医師が集まり「核戦争防止国際医師会議」

2025年10月02日 18:26

核なき世界のため、世界各国の医師が集まり、医療者にできることを話し合うIPPNW=核戦争防止国際医師会議が開幕しました。
 
長崎市の出島メッセ長崎で2日から始まった会議には、世界34カ国から約300人が集まりました。
 
IPPNWは命を救う医療関係者の立場から核戦争を防ごうと、1980年に設立されたもので、被爆80年にあわせて長崎で会議が開催されました。

県医師会 森崎正幸会長(IPPNW長崎県支部長)
「今回の大会のテーマは核なき世界、長崎を最後の被爆地にです」「核なき世界の実現と、命の尊厳を守り抜くという医療者としての決意を改めてここに表明いたします」

開会式には、ノーベル平和賞の受賞歴を持つ日本被団協や、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)、パグウォッシュ会議の代表もスピーチし、特に若い医療者たちの行動に期待を寄せました。

日本被団協 田中 熙巳 代表委員
「核兵器は非人道的であるということを必死になって証言した。国内だけでなく国際的に証言してきた。そのことを若い人たちが引き継いでいっていただきたい」
 
午後からは全体会議が開かれました。
 
原爆の被爆体験に加え、カザフスタンの核実験場やアメリカのウラン採掘場での核被害についても、その状況や身体的な影響について報告が続きました。

被爆者 三瀬清一朗さん
「(原爆被災者が運ばれた)体育館の中は夏の暑さと、そして臭気と、うめき声でまさに地獄だったんです」

カザフスタンの核実験被害者3世 アイゲリム シチェノヴァさん
「私たちの土地も水も土も、体も巨大な核実験の実験台にされました」「女性は奇形児を生み、子供たちは何世代も続く病気を抱えました」

会議は4日まで開かれます。

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