元佐世保市長 光武顕さん(94)死去 在任3期12年 前畑弾薬庫の移転集約への道筋に尽力

前畑弾薬庫の移転集約への道筋をつけるなど、3期12年にわたり長崎県佐世保市のかじ取り役を務めた光武顕さんが、悪性リンパ腫のため12月19日に亡くなりました。
　
94歳でした。

光武さんは、1971年から県議会議員を4期、衆議院議員を1期務めた後、1995年に佐世保市長に初当選しました。

1995年4月当選時
「前畑弾薬庫、この移転はぜひ、私1代でやりたい。地元の市長としては市民の生命を守ることですよ、と。それだけは何としても国の責任においてやってもらいたい」
　
アメリカ海軍の前畑弾薬庫については長年、問題解決が先送りされていましたが、地元への熱心な働きかけなどで針尾地区への移転・集約の道筋をつけ、その後の返還合意につなげました。

佐世保市の宮島大典市長は、「光武元市長が大切にしていた『市民の視点に立つ』という思いを受け継ぎ、市の発展に力を尽くしたい」と、追悼のコメントを出しました。
　
告別式は家族葬で、12月25日に東京都内で営まれます。
　
佐世保市では23日から25日まで、市役所1階ロビーに記帳台を置くことにしています。