「驚きと憤りを禁じ得ない」 核保有発言に被爆者などが外務省・防衛省に抗議 非核三原則の堅持求める

安全保障を担当する官邸関係者が「日本は核を保有すべきだ」という趣旨の発言をしたことを受け、23日、被爆者などが外務省と防衛省を訪れ抗議しました。

被爆者などの2団体は外務省で担当者と面会し、抗議の内容を含む要請文を手渡しました。

要請文では「日本は核を保有すべきだ」と発言した官邸関係者について「驚きと憤りを禁じ得ない」とした上で、政府は「非核三原則を国是として、今後も変わることなく堅持し続けること」を国の内外に向けて明確に表明するよう求めました。

これに対し、外務省側は「非核三原則については政策上の方針を堅持している」と応じたということです。

このあと、防衛省にも要請文を提出し、官邸関係者の発言が事実であれば罷免するよう求めました。

被爆者 核兵器をなくす日本キャンペーン 和田征子 副代表理事
「私たちは死ぬまで被爆者。夏の暑いときだけが被爆者ではない」「国の在り方として、これはいいのかどうか。私たちは国民への呼びかけをまだまだ続けなければならない」