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2022年06月27日

Lovebaby 小さく生まれた赤ちゃんの命をつなぐ「ドナーミルク」

小さく生まれた赤ちゃんとそのママたちを支援する「ドナーミルク」がいま、注目されています。

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このドナーミルクとは、早産で小さく産まれた赤ちゃんに母親の母乳が十分与えられない場合に提供する、ほかのお母さんたちから「寄付された母乳」のことです。

長崎県内では現在、長崎大学病院と長崎医療センターが母乳バンクによるドナーミルクを導入しています。

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ドナーミルクでは、自分の子どもに与える以上に母乳が出る人がドナー登録し、東京にある「母乳バンク」に寄付(送付)します。

寄付された母乳は、母乳バンクで殺菌処理して冷凍保管され、それぞれ医療機関の要請に基づいてミルクを必要とする赤ちゃんに提供されます。

早産で生まれた赤ちゃんにとって、母乳は粉ミルクよりも負担が少なく、未熟な腸を育ててくれることも分かっています。

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長崎大学病院では1年半ほど前からドナーミルクを導入しています。

小児科の小形勉医師は「基本的には1500g未満で生まれた小さな赤ちゃんが対象。(産後の)母親の治療に薬が必要で赤ちゃんに母乳をあげられない場合や、出産後に母乳の分泌が増えてくるまでに少し時間がかかるのでその間に十分な量の母乳が得られない場合がある。『壊死性腸炎』といって、赤ちゃんのお腹のトラブルのリスクが高いと医師が判断した場合に、親にドナーミルクの使用を勧めている」と話します。

さらに、小形医師は「様々な理由で母乳があげられないという時に、『母乳バンクというのが利用できるんだよ』とか、『誰かの助けを借りてもいいんですよ』ということを伝えたい。どうしても一人で背負い込んでしまうと、どんどんきつくなってしまうので、『背負い込なくてもいいんですよ』、『みんなでみんなの赤ちゃんを守っていきませんか?』という提案ができるのはすごく意味のあることかなと思う」と取り組みの広がりを期待しています。

(6月10日放送 KTNテレビ長崎のニュースから一部転載)

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