
Lovebaby 子育て支援グループ「かたり音の活動」
楽器の生演奏と共に絵本のパネルシアターなどを上演するボランティアグループ「かたり音」。
実演を通じて、子どもだけではなく、子育て中のママにもエールを届けたいと2016年から活動しています。
長崎市や諫早市を中心に子育て支援センターや幼稚園、保育所などで実演を重ねていて、その数は約140回に上ります。
代表の河浪綾さん(43)は元幼稚園教諭です。
幼稚園教諭時代の同僚やピアノ講師の友人などが集まり、現在12人のメンバーが参加しています。
「かたり音」では、出版社の許可を得たロングセラーの作品を中心に小道具やシナリオを手作りしています。
パネルを使った掛け合いと生演奏で会場の親子をどうひきつけるかアイデアを出し合うことも。
音にもこだわる「かたり音」は、音響機材を全て自前で用意しています。
河浪さんが子育て中に通っていた育児サークルで、手作りのパネルシアターを披露し、それが子どもたちに好評だったことに手ごたえを感じ、地域の子育て支援に取り組むようになりました。
河浪さんは「いつもはBGMをCDで流していたが、これが生演奏になったらもっと魅力的だし、もっと真心込めて作ったものがあれば、より子供たちの興味を惹くことができると思った」と活動の原点を振り返ります。
先月末、長崎市の山里地区で行ったイベントには多くの親子連れが集まりました。
手遊びやリズム遊びといったレクレーションや、子育てに奮闘するママにエールを贈る詩の朗読などが行われ、参加した母親は「すごく楽しかった、元気をもらった」と口々に話していました。
代表の河浪さんは「私達が今一番に大切にしていることは『ママも自分が楽しんでほしい』ということ。子供たちのためにも、ママがリフレッシュして気持ちを穏やかに楽しく過ごせるように応援したい」と意気込みを語りました。
新型コロナの影響で活動を自粛した時期があり、公演の数は以前の半分程度に減っていますが、そうした時代でも親子が笑顔になれる時間を届けたいという思いを胸に、「かたり音」の活動は続いています。
(7月12日放送 KTNマルっと!から一部転載)