
【ひらめきをカタチに 想いをアプリに】②DXについて考える!Love Tech 審査員が長崎で講演会
2022年秋、長崎で2つの大きなハッカソンが開かれました。"日本最高峰"のハッカソンの本選=決勝大会を長崎に誘致。それをきっかけに、長崎では地元チームを集めた大会です。関連イベントの講演会の様子も含めて、全4回でシリーズ記事でお伝えします。
2回目は、地元ハッカソンと同時開催した講演会です。
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10月15日(土)、16日(日)に行われたハッカソン大会「Love Tech Nagasaki」にあわせて、DXについて考える講演会が開かれました。
「Love Tech Nagasaki」は、日本最高峰のハッカソン「SPAJAM」の運営チームのサポートを受けて長崎で初めて開いた本格的なハッカソンです。SPAJAMからは審査員などを派遣してもらっていて、関連イベントとして、審査員による講演会が開かれました。
講演会の講師を務めたのは、バンダイナムコスタジオのエンジニアマネージャー 山口邦雄さんです。まず、家庭用ゲームが普及したゲーム開発の初期から現在までの25年の進化について話をしました。
そして、ゲーム業界のDX=デジタルトランスフォーメーションとして、単純な反復テストやスタジアムの観客の画像生成などをAIで行っている現状も紹介。
一方でデザインや作曲、シナリオ等はやはり人間の力が必要であることから、自動化や省力化できる仕事はどんどんAIに任せて、人間は楽しい仕事をしよう、楽しむためにDXを活用しようと訴えかけました。
第二部では、中部地区を拠点に自治体DXを推進する シビックテック・ラボの市川希美さんが講演、山口さんや、長崎市出身のエンジニア 村里健太さんと共にクロストークで「地域のDX」について意見を交わしました。
市川さんは、IT革命でデータがインフラへと変化したと紹介。紙のデータをデジタルに置き換えるだけでは「改革」ではなく、何をしたいのかという目標を定めないと問題、課題も生まれないと指摘しました。
またDXが「自分達の仕事を奪ってしまうのでは?」という恐怖が現場にある、という点について山口さんは「やらされていると思いながらではうまくいかない。自分が楽をする、楽しいことをするためのDXであるというマインドを持ってもらうことが大事だ」と語りました。
会場からは、どうすればDX人材やプロジェクトリーダーを育てられるかとか、DXを進めるために何が必要か、などの質問も相次ぎ、登壇者は"トップダウン"でスピード感を持って進めてほしい、ゲームなど興味のあることから始めてみては、などとアドバイスしていました。
(つづく)