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2023年02月10日

出島とどぶろくと私

1月を過ぎてから、あまりの時の流れの早さにおののいている吉井です。昔の人は本当にうまく言ったものですよね。「1月は行く」「2月は逃げる」「3月は去る」...本当にその通りです💦

2月の特集で「出島発のどぶろく物語」を放送しました。「どぶろく」は米と水と麹から作る日本古来の酒です。清酒のように濾さないため、米の粒が残り、白く濁っています。

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人によっては「昔の酒」「クセが強い」などのイメージがあるかもしれませんが「芳扇」はそんなことはありません。日本酒製造の技術を応用して、低温長期熟成で40日ほどかけてゆっくり作っているので非常に洗練した味わいです。豊かな甘みととろみとコク、飲み口のさっぱりさは見事で、「米を噛みながら飲む」という日ごろ経験することがない新感覚を楽しむこともできます。

2.jpg「芳扇」を手掛けるのは日向さん夫婦。にこやかでほがらかで、でも酒作りやおもてなしにかける情熱は強い、とてもステキなお2人です。

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夫の勇人さんは佐賀県の蔵で酒作りを学びました。妻の咲保さんはホテル業界でサービスを学びました。そんな2人が結婚後に抱いたのが「咲保さんの実家がある長崎市出島町で店を開きたい」という夢です。何の店にする?と模索をした結果、醸造所と飲食・販売店を兼ねた店という結論にいたりました。2人は今、店作りの真っ最中で来月下旬にオープン予定です。

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作るのを「どぶろく」と決めた勇人さんはこう語ります。「清酒はいいところ(酒)と悪いところ(酒粕)を分けて、人間がほしいものだけを残す。でもどぶろくは原料全てをあますことなくいただく。その考え方が自分にはあっている」。話を聞いていて、なるほどなと頷いてしまいました。「でじま芳扇堂」の開店が今から楽しみです。

それではまた!!

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