
ウナギに学ぶ諦めない心
こんにちは!円田智子です。2025年になって初の8gram。ご挨拶が遅くなってしまい申し訳ありません。今年もどうぞよろしくお願いします。新年早々、非常に興味深い情報が入ってきました。ニホンウナギの生態です。
は?ウナギ?その生態が私の人生に何の関係が?と思ったそこのあなた。読んで損はさせませんので、あと1分お時間ください。
その情報とは絶滅危惧種であるニホンウナギが捕食魚に食べられたにも関わらず、その後逃げ出すという「生死をかけた脱出劇」を繰り広げていたことがわかったのです。長崎大学大学院の研究チーム(水産・環境科学総合研究科・長谷川悠波助教・河端雄毅准教授)が解明しました。
食べられた後に逃げ出す?どうゆうことなの?じわじわ興味が沸いてきますよね~!
しかも!ウナギさんは食べられ、捕食魚の胃の中に入ってしまうのですが、胃の中で脱走経路を探すかのように旋回し、尾を食道に差し込み、エラからすり抜け脱出するのです。その間、200秒以内。胃の中は皆さんご存知の通り、強酸・無酸素状態。200秒が生死を分けるリミットのようで、さらに研究チームは発達段階で脱出の成功確率が異なり、ある一定の大きさにならないと脱出できないことも明らかにしたのです。
私がウナギなら、食べられて口に入った瞬間にきっと全てを諦め、命尽きる瞬間まで身をゆだねることでしょう。しかしウナギは生きることを諦めない。胃の中の過酷な環境でも自分の最善を尽くす、捕食魚のエラという希望の光に向かってひたすらに一心不乱に向かっていく。
ウナギの脱出の瞬間は感動すら覚えます。絶滅危惧種でもあるニホンウナギの資源回復にもつながるかもしれない今回の研究結果。今度からウナギを食べる時は深い敬意と感謝の気持ちを込めて、一口一口噛みしめていただきたいと思います。長大の研究チームは引き続きウナギの研究を続けるとのこと。私も注視していきたいと思います。では!