第108回 そもそもシリーズ①出島
毎週火曜は町歩きの達人・山口広助さんと行く「ひろすけじるし長崎遺産」♪世の中は夏休み期間中ということで夏休みお助け企画!長崎の「そもそも」について解説していきます!1回目の舞台は...
史跡出島です!出島は江戸時代に作られた人口の島。ポルトガルやオランダと貿易はするけれど、キリスト教の布教を防ぐという目的で作られました。2017年に出島表門橋が架けられ、より以前のような姿に近づいている出島ですが...知られざる秘密がいっぱい!
出島の西側、国道499号には明らかに白っぽくなっているところが!
実はこの白っぽくなっている部分は出島だった場所なんです!知っていましたか?
発掘作業が進められた石垣も下から3段目くらいまでは当時の石垣!江戸時代の石垣があちらこちらに残っているのが長崎のすごいところだと個人的には思います。
さぁここからが本題。ナゼ出島は扇形なのか?
それにはとある面白い話が...。出島を築造する際、将軍にお伺いをたてる必要がありました。当時の将軍は3代将軍徳川家光。相手は将軍ということで長崎奉行所の人々はかなり距離を取って話すことに。しかしそれでは話が全然聞こえません。すると突然家光は扇を取り出し仰ぎ始めたそうです。それを見た奉行所の人々は「これだ~!」と持ち帰り、扇形にしたといわれています。
実際には出島の周りは海。波の影響を緩和するために扇形に作られたとも言われていますが、江戸時代ならではのなんとも面白い話。どっちも本当であってほしいですね。
というわけで出島は扇形になったのです。
今回は長崎の超有名観光地・出島を長崎遺産に認定しました!次の「そもそも」はオランダ坂へ!
2023年08月01日更新