第142回 長崎の坂① ユニークな名前の坂には歴史が
水曜日は町歩きの達人・山口広助さんと行く「ひろすけじるし長崎遺産」
今月は長崎の坂がテーマ、1回目は長崎市です!
まずは中央公園にほど近い、長崎地方裁判所わきにある「けんか坂」
階段を坂と呼ぶのは何とも長崎らしいですよね♪
時は1700年、けんか坂で事件が...
発端は深堀藩の武士が町年寄の高木家一行に泥を飛ばしてしまったこと
長崎では商人の方が武士より力があり、高木家側は武士から刀を奪い取ったが
翌朝、今度は武士側が高木家へ討ち入りに
これは深堀喧嘩騒動と呼ばれていて
翌年の赤穂浪士討ち入りはこれを手本としたそうです
このほか「けんか坂」は「大音寺坂」や「天満坂」などの別称があります
長崎市医師会から長崎市消防局にかけて伸びる坂は「巌流坂」
この坂の両脇には小倉藩と長州藩の屋敷があり、今も石垣が残っています
小倉と長州の間 つまり九州と本州の間にあるもの
それは関門海峡であり...巌流島なのです だから巌流坂
こちらは豊後坂 かつて大分から移り住んだ人が
多くいた豊後町にちなんでいます
(今はこの町名はありませんが、電柱にその名残が!)
おしまいに番外編・金屋町のKTN本社周辺にある交差点
かつては五叉路で、梅の花びらの枚数と同じであることから
梅鉢横丁と呼ばれていたそうです☆彡
「普段何気なく通る坂道に歴史あり」
次回は 長崎街道の坂をご紹介します‼
2024年07月11日更新