㉖水神神社(長崎市)編

佐世保市在住の漫画家・大原由軌子さんが

「御朱印」を求めて県内あちこちをおさんぽする企画の26回目。

2022年5月11日(水)放送分は、長崎市本河内1丁目にある水神神社へ向かいました。

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路面電車の「蛍茶屋」が最寄りの電停です。

電車を降りて細い路地へ。川沿いを歩き、住宅街の中を進んで行くと、石造りの立派な鳥居が見えてきます。

こちらの鳥居は、昭和8年頃、諏訪神社から譲り受けたものなんだそうです。

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取材時は、新緑に囲まれた素敵な雰囲気。

こちらが境内に佇む拝殿と本殿です。

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水神神社は、寛永年間(1624年-1645年)、出来大工町に祠を建立。

その後の明暦年間(1655年-1657年)に炉粕町に移転、元禄7年(1694年)、社殿を建立。元文4年(1739年)、水源の涵養と河海の災害とを祓う趣旨で社地を八幡町に社殿を移転。大正9年(1920年)11月、社地周辺に人家が密集し神域として不適当となり水道の水源である現在地に移転しました。

御祭神は彌都波能賣大神(みずはのめのおおかみ)。女性の神様です。

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ここ水神神社には、河童の伝説が残っています。その河童と由縁のある石が拝殿の裏に祀られています。

それが、川立神(かわたてしん)、俗称「かっぱ石」です。

かっぱ石②.jpg

かっぱ石③.jpg

河童伝説とはこんな感じです。

その昔、中島川に河童が住んでいました。

そんな中島川近くに人家が多くなり、生活用水や汚物を川に流したり捨てたりしたため清流にしか住めない河童は生活できなくなり、たびたび人間にわるさをするようになりました。そのため神官は、川を汚さないように人間に伝え、河童達には神社に招きご馳走しておもてなしをしました。

河童達には古い竹を輪切りにしたものを出し、神官には柔らかく煮た本物のタケノコを出しました。平気で美味しそうにタケノコを食べる神官を見て河童達は驚き、「人間というものは、何と歯が強いのだろう」と敬服。

人間に対するわるさもなくなり、また付近の人たちの協力で川もきれいになりました。

このような伝説が残っていることから、水神神社と河童には深い繋がりがあるのです。

水神神社の境内には、他にも7つのお社があります。

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7つの社.jpg

水神神社の接客係は猫のたまです。

時々、稲荷神社の御祭神になることも!(この場所が好きなようです)

たまと稲荷神社.jpg

こんな水神神社の御朱印はこちら!楽しくてイキイキとした御朱印です。

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水神神社は、祀られている神様も宮司さんも接客係も皆さん女性。女性が大活躍の神社でした!

今回の大原さんのオリジナルイラストはこちらです。次回もお楽しみに!

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2022年05月12日更新
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