長崎くんち
2025年
【新橋町】傘鉾・本踊 阿蘭陀万歳

ブラジルに住む被爆者・盆子原國彦さん(85)は5歳の時、広島原爆の爆心地から約2キロの場所で被爆しました。建物疎開に出かけた母と姉は帰って来ず、姉はどこで亡くなったのかさえ分からないままでした。
姉の消息を知りたくても、戦後、ブラジルに移住した盆子原さんは、その手がかりをなかなかつかむことができずにいました。KTNテレビ長崎では、盆子原さんのわずかな記憶を手がかりに姉・幸子さんがどこの学校に通っていたのか、どこで原爆に遭ったのか、を調査。戦後、広島で無数に残された手記や資料、平和記念資料館の担当者が蓄積してきた知見などから、幸子さんが動員作業中に原爆の犠牲になったことが判明しました。
「姉の消息が知りたい」という被爆者の切なる思いが実った物語です。
(2025年8月7日放送)