第551回番組審議会 2020年10月14日
第551回番組審議会は、2020年10月14日 テレビ長崎で開催され、下記番組について審議した。
『マルっと!』
(テレビ長崎制作)
放送日時 2020年9月28日(月) 16時25分~19時00分
出席委員(順不同・敬称略)
菊森 淳文
田崎 智博
柴田 守
石川 由香里
近久 宏志
大川 綾
相本 倫子
内田 輝美(リポート提出)
以上 8名
欠席委員(順不同・敬称略)
なし
放送事業者側の出席は 12名
審議したのは、情報番組『ヨジマル!』と夕方のニュース『Live News it!』を新たに融合させたKTNの新番組。全国ニュースを数回挟みながら、県内の話題とニュースを、女性のメーンMCと日替わりの男性アナウンサーが展開する構成になっている。演出担当の企画制作部専任部長の吉井誠は「ニュース・情報番組としてパワーアップさせた。他局より早くニュースを伝え、時間帯によりニュースの見せ方/切り口を変えていきたい」と説明。吉井とともに演出を担当する報道部の石橋亮一は「ニュースパートの新コーナー『長崎のミカタ』では、長崎の『味方』として、また、出来事の多面的な『見方』を示していきたい」と企画趣旨を話した。
審議の概要(委員からの主な意見)
「マルっと!」(2020年9月28日(月) 16時25分~19時00分放送)について
・『マルっと!』はいいネーミングだと思う。
・情報番組とニュースの融合は相当難しいと思われる。各パートの充実、全国と地方がどう関連するか、違った角度の見方をどのように提示できるか、「長崎と全国の情報・ニュースが『ミルフィーユ状態』」である利点をどう生かすか、潜在的な視聴者をどのように取り込むか、が課題。
・全国ニュースから切り替わったローカルのスタジオで全国ニュースに何の反応もないと、「つながり」が感じられず、全国ニュースとローカルニュースが「水と油」のようだ。
・番組中、同じニュースが3~4回出てくる。「さっきも見た」と興ざめする。くり返しはかまわないとは思うが、視点を変えて伝える、濃淡をつけるといいのではないか。
・メーンMCの琴岡アナウンサーの笑顔が良かった。一方、情報やニュースに肯定的な反応が多く、判で押したような印象も受けた。
・放送倫理上の問題があるように感じられるシーンがあり、制作者が何も感じていないのかと疑問に思った。
・ニュースという部分では、基本的なところでの力不足を感じた。ニュースのワイドショー化という流れに乗っかって...ということだろうか。
・ゲストの必然性が感じられない。もっと専門分野のゲストのコメントを聞けばよかった。
・女性出演者を「ちゃん」で呼ぶのは「ヨジマル!での呼称の継続」とのことだが、気になった。
・番組内で、古典的な男女観・家族像が感じられる。
・まだ、コーナーの企画趣旨が分かりにくく、不満が残るところもあった。
・「母子避難所」についてのニュース企画は見ごたえがあり、有用な情報・課題を提供できていた。
・ニュース番組では、すごく悲しいニュースや批判をすることがあるが、情報番組にも対応できる「ふわふわ」としたセットでは適さないのではないか。
などの意見が出た。
KTN番組審議会事務局 095-827-8183