番組審議会報告

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第558回番組審議会 2021年6月9日

558回番組審議会(202169日)は、新型コロナウイルス感染拡大が続いていることから、委員全員が集まっての会議は開催せず、各委員がリポートを提出する「書面審議」とした。

審議議題番組『忘れない ~普賢岳噴火災害30年~』
2021年5月25日(火)19時00分~19時54分

出席(リポート提出)委員(順不同・敬称略)

菊森 淳文
田崎 智博
柴田 守
石川 由香里
近久 宏志
大川 綾
内田 輝美
相本 倫子

以上 8

欠席委員(順不同・敬称略)

なし

審議の概要(委員からの主な意見)

  • 番組タイトルの「忘れない」について、シンプルな言葉ですが、「悲劇を忘れない」「犠牲になった人たちを忘れない」「惨事を引き起こした責任を忘れない」などなど、いくつもの「忘れない」を重ね合わせているようで、秀逸だと感じた。
  • 取材したことのみ、映像があることのみで構成し、ナレーションもナレーションだけの役割を果たし、余計なことを言っていないのが、ドキュメンタリーとして素晴らしかった。
  • とても丁寧に作られた番組というのが第一印象。雲仙普賢岳災害の取材をすること自体が、「マスコミによって犠牲になった」という思いを拭えない人々を前に、複雑で難しいことだというのは想像がつく。非難されてきた側として、住民の複雑な心情を誠実に取材しようとしている真摯な姿勢を感じた。
  • 番組は、「定点」の整備という過程を丁寧に描き出すことによって、結論として、「報道機関による再加害・再被害の防止」という教訓を導き出すことに成功していると思う。
  • この地域の外部の人間から見ると、「安中地区」「上木場地区」などの位置関係がわかりにくいので、地図などで紹介してほしいと思った。
  • 地元住民の感情に真摯に向き合い、30年という長い時間がかかったけれどわだかまりが解けて共に慰霊しようという思いにつながる様を極めて冷静に中立的に描いているように感じた。30年前の災害を、その後の土地の復興と住民の心理的な変化も含めて忘れないことが大切だというメッセージが伝わってきた。
  • 番組を見ていて、今でも十分にわからないのは、「なぜマスコミがあえて危険な行動に出たのか?それが住民にどういう影響を与えたのか?」という点。これに対するマスコミからの言葉が今でもないので、「真実」がわからない状態だと思う。それがないと、過去の教訓が生かせず、同じようなことを繰り返しかねないのではないかとの懸念も生じる。
  • 普賢岳噴火災害から30年という事実、そしてその年を迎えるときに定点周辺の整備が行われたことで、30年という年月が強調され「節目」みたいなものを感じた。私たちが考える「節目」と地元の住民が持つ感覚は必ずしも一致しているわけではないと思うので「節目」というようなものを感じさせない表現をする必要があったのではないか。

また、あわせて書面審議では、新型コロナウイルス、ワクチン接種に関する報道や番組に関しても意見を求めた。

  • ワクチン接種が終わっても「三密を避ける、マスク、手洗い、うがい、検温」などの生活習慣が求められるが、予防などの意識があまりない人もいると思う。当分「withコロナ」の世界が続くことを知らせる必要があると思う。
  • オリンピック開催については、賛否が分かれていると思うが、ニュースではそれを取り上げ、問題点を指摘する一方、スポーツコーナーでは一転して選手の紹介などを報じている様子を見ると、マスコミの「矜持」とは何なのかと思う。
  • ワクチン接種の副反応や受けないことのリスクについては、おそらく多くの方が気になっている。わかりやすい解説が必要だと思う。
  • ワクチン接種がはじまり、毎日のように注射をする映像が放送されている。針を刺す映像は、視聴していて気持ちのよいものではないと思うし、怖がる子供達も多くいると思うので、注射とは違った映像でワクチン接種を表現できないのかと思う。
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