番組審議会報告

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第560回番組審議会 2021年9月

第560回番組審議会は、新型コロナウイルス感染拡大が続いていることから委員全員が集まっての会議は開催せず、各委員がリポートを提出する「書面審議」とした。そして、各リポートを踏まえ、菊森委員長が、総括意見を書面にまとめた。

審議番組『伝えたいナガサキ ~被爆76年被爆者とともに~』
2021年8月9日(月)9:55~11:25放送

出席(リポート提出)委員(順不同・敬称略)

菊森 淳文
田崎 智博
柴田 守
石川 由香里
近久 宏志
大川 綾
内田 輝美
相本 倫子
以上 8名

欠席委員(順不同・敬称略)

なし

審議の概要(委員からの主な意見)

  • 全体の構成は、①「被爆者の悲願、核兵器禁止条約、被爆地・長崎は」②「長崎の被爆体験者の救済は...、広島の黒い雨訴訟」③「新型コロナウイルスの影響も、変わる継承のかたち」④「平和祈念式典の生中継」となっていた。②については、今年の要素としては必要だったので、番組に取り込まれていて良かった。
  • 一貫して「被爆の実相の継承」にしぼり、視聴者に考えてもらうテーマ設定が良かった。
  • 被爆者の高齢化の中で、被爆体験をどのように継承していくのか、という重ねられてきた問いと、コロナ禍で活動がままならない状況とが結びつくことによって、逆に新しい被爆体験継承の形の模索が始まっているというように、非常にうまくまとめられていたと思う。
  • 被爆者団体がなぜ「5つ」あるのか、それぞれの背景の説明があってもよかったかもしれない。
  • 放送時間との関係もあるかと思うが、首相の挨拶まで放送して欲しかった。特に今年は、核兵器禁止条約が発効した年であり、首相がどのような言葉を発するのか、生で視聴したかった。
  • 「経験していないことを想像する力」は、被爆の継承のみならず、広く教育の目的を捉えていて新鮮だった。壁にぶつかりかねない活動をどのように継続していくか、一つの可能性を提示したところに今年の番組の評価点があったと思う。
  • 放送を通じて県民や市民の「平和実現に向けた知的想像力」を育むことに貢献する放送局であって欲しいと願っている。10年先、20年先を見据えた番組作りを期待している。
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