第565回番組審議会 2022年3月9日
第565回番組審議会は、2022年3月9日にテレビ長崎本社で開催され、下記の番組について審議を行った。
審議議題番組 ドキュメント九州『ふるさとの風景 ~池島炭鉱閉山から20年~』
2022年2月21日(月)15時15分~15時45分放送
出席委員(順不同・敬称略)
菊森 淳文
田崎 智博
柴田 守
石川 由香里
近久 宏志
大川 綾
内田 輝美
相本 倫子
以上 8名
欠席委員(順不同・敬称略)
なし
審議の概要
- 番組で映し出されているのは、私たちの社会が直面している問題の縮図ではないかと感じた。子供たちが社会性を獲得していく過程が興味深かった。
- 取材者の視点の温かさがよくわかった。
- どういう島だったのが、どう変化して、どうなったのかを描ききれていないと感じ、消化不良のところが残ってしまった。取材対象者についても、どういう人なのかを描ききれていない。
- 家族に密着していることで、島全体の様子やこの20年の変化が見えてこない。説明が足りていないことがたくさんあった。
- 「ふるさとの風景」というタイトルの番組だが、街並みや風景の映像が足りていないと感じた。全国各地の過疎化の問題の解決策まで踏み込めれば、番組として良かったのではないか。
- 淡々と描かれていて、構成は良かったが、「何を伝えたいのか」という思いが視聴後に残った。
- なぜ100人の人が住み続けているのか、もう少し掘り下げて取材することが必要ではないかと思った。テーマ設定は良いが、何を言いたいのかを視聴者にまかせてしまっているように感じた。
- 閉山20年の節目であり、期待値が高い番組だったが、結論として何を訴えたいかが見えてこなかった。高齢化のプロセスが見えてこない。そして、島を離れていった人たちは今どうしているのかについても知りたいと思った。