第581回番組審議会 2023年10月11日
第581回番組審議会は、2023年10月11日にテレビ長崎本社で開催され、下記の番組について審議を行った。
「民放連放送基準の改正に伴うテレビ長崎番組基準の一部変更」について、放送法第6条第3項に基づいて、番組審議会への諮問が行われた。
審議議題番組 「マルっと!」(1部)
2023年9月20日(水) 17時10分~17時48分放送
出席委員(順不同・敬称略)
田崎 智博
近久 宏志
内田 輝美
前田 徹
藤岡 良規
河村 有教
北村 由香
以上 7名
欠席委員(順不同・敬称略)
菊森 淳文
審議の概要
- 柔らかさとか親しみやすさという点では、全体を通してすごく感じることができた。平仙アナウンサーがカジュアルな衣装に変わったなというのは感じた、昨年は、確かジャケットにネクタイというスタイルだった。
- この時間帯に見ている方は、夕飯を作ったりしている主婦、仕事を早めに終えて帰宅した方たちが多いのではないかと思う。その人たちは、コンビニに行く人でしょうか、というのが、コンビニの情報を多分13分ぐらいとっているが、この時間帯に見ている人たちは、コンビニに行き、夕飯におにぎりを買ってくるより、スーパーに行く人たちの方が多いのではないかと思う。この時間にコンビニのことを取り上げることが、はたして良いのかな、というのが、よくわからないところだった。
- サッカーチームの紹介について、プロではなく、地域のアマチュアのスポーツを紹介するというところは、地域のメディアとしては、大事なことだろうし、そういうところを取り上げるのは、好感が持てた。
取り上げたチームが結結構すごい、強いチーム、一部で優勝しているという、アマチュアの中でもかなりトップレベルの強いチームだったので、そういうクラブがあるんだという驚きとか、発見もあった。 - 県産品を活かしたコンビニ商品、アジフライのところは、松浦市の工場にカメラ取材が入って、インタビューや現場の映像も使って伝えていたところは、何よりいいのかなと思った。
- コンビニ商品の試食のコーナーでちょっと気になったのは、タレントの彦摩呂さんを出演者が少しリスペクトし過ぎというか、すごいですね、すごいですね、みたいなことを言い過ぎていて、ちょっと内輪感が出過ぎていて、視聴者は、彦摩呂さんが、大体どういうコメントをするかをご存じなので、余りそこについて、内輪で「すごい、すごい」となるのは、よくないかなと思った。
- サッカーの部分は、V・ファーレンの選手と絡めたところで、長崎のサッカーの機運を高めていこうというのは、よく伝わってきたと思う。しかし、全体的な構成として、サッカーを取り上げた前半の部分があり、食リポの部分があり、というのが、視聴者の、どの年代を、どんな層をターゲットにしているのかなと...。この番組は、「一貫性があるのか」、「一貫性がないのか」、というような印象を受けた。誰に見て欲しいのだろうかと思っている。
- 一番感じたのが、タレントの彦摩呂さん出演のところで、女性出演者と、KTNのアナウンサーもそうだと思うが、「勉強になる」という言葉を3回言っている。まず、番組が、そもそも勉強の場なのかというところと、彦摩呂さんのああいう例えのフレーズは、必ず言うよねというのが、視聴者もわかっていると思うが、何か、「食リポ」を指南、指導しているような形に聞こえる。
1回ぐらい「勉強になる」と言うのは、持ち上げる意味ではいいのかもしれないが、3回も「勉強になる」という言葉が出てくると、どうなのかなと思う。
本当のコンビニ商品の感想じゃなくて、無理やり言わされているというか、そんな感じがして。ゲストを持ち上げるのは、別に構わないが、その辺の言葉選びというのは、今後注意していったほうがいいのではないかと思った。 - 大変楽しく、テンポ良く、あっという間に終わってしまったという感じで、楽しく視聴した。コンビニ商品については、大きな企業が何らかの形で長崎の食に着目しているのは、とてもうれしくて、楽しいことだと思ったし、一方で、地元の魅力をまず地元の人がしっかり知るということも、これまた大切なことだなと、改めて実感した。