第592回番組審議会 2024年11月20日
第592回番組審議会は、2024年11月20日にテレビ長崎本社で開催され、下記の番組について審議を行った。
審議議題番組 モッテコ~イ長崎くんち2024 2部
2024年10月7日(月) 9時50分~11時25分放送
出席委員(順不同・敬称略)
田崎 智博
内田 輝美
近久 宏志
吉井 剛
藤岡良規
河村 有教
北村 由香
樋口 聡子
以上 8名
欠席委員(順不同・敬称略)
なし
審議の概要
- 平和祈念式典と同じ、ありのままを映す番組なので、審議するのが難しかったが、臨場感あふれるカメラアングルがよかった。
- なぜゲストが高橋さんなのか疑問だが、初心者の高橋さんから学ばせてもらったところもあり、言葉の表現力はあまりなかったが、聞きやすかった。
- 中継で放送することで、視聴者に、長崎くんちの文化を疑似体験してもらうことができるし、地域外の人にも、地域の特色や魅力を伝えることができる。テレビ局には、影響力を生かして、地域文化の伝統を守り、広げる重要な役割がある。今後も地域の文化遺産を次世代に伝えてほしい。
- 会場の解説も全部が聞こえるわけではない。解説を含む番組は、多くの人に興味を持ってもらえる点で、長崎の伝統芸能を伝えるのにふさわしい。
- アナウンサーの最後のコメントが、会場のノイズにかき消されて聞こえなかった。ライブ感と盛り上がりは分かったが、最後に締まらなかったのが残念だった。
- テレビ中継のすごさをまざまざと感じた。踊っている方の汗が飛び散るところや、龍船や川船の青い服を着た根曳の人たちの様子が、船が動くときに波をかき分けて進んでいるように見えるシーンが分かりやすく見られた。
- 土肥原さんの解説が非常に勉強になった。高橋さんのコメント一つ一つにすごく共感できた。番組出演者の3人のやり取りも、すごく耳に心地よかった。
- 長いと感じずに、肩の力を抜いて見られたが、祭りそのままを見せてもらっているという側面を強く感じたので、審議はなかなか難しかった。
- 聴覚障害者に対しての字幕がこの番組では全くなかった。町名と演し物、傘鉾や鯱太鼓、龍踊の表示しかなく、手話放送もないので、字幕手話という部分で障害者への配慮に欠けていて、放送法4条の2項の点から少し課題がある。
- 奉納する方々の勇姿に心を打たれるところがあり、大変興味深く拝見した。ただ、第2部ということだったが、第1部がどんな内容で、第2部にどのように引き継がれたかとても気になった。
- 土肥原さんの解説にはとても興味を持ったが、字幕がなく、声がかき消されたり、聞くだけでは理解しきれない部分があり、少し残念だった。
- 西濵町の龍船の胡弓の演奏場面や、ほかの踊町の太鼓の音を聞かせる場面で、解説が一切なく、本当によかった。音楽や太鼓の音を聞かせるというところに配慮されていた。
- 長崎市外の方は、長崎くんちを知らない人が多いので、長崎くんちそのものの基本情報があればいいと思った。転勤して来た方や、長崎に移住して来た方が初めてあの番組を見たとき、長崎くんちとは何か、なぜ脈々と続いている伝統芸能なのか、誰が担いでいるのかなど、初めて見る方に分かりやすいものであってほしい。
- 中継では、事前の取材や蓄積が生かしにくい。
- 高橋大輔さんは、非常に気さくで素直な方だという印象。人柄が伝わる。
- 個人的な関心で、各都道府県でも伝統文化は、ジェンダー、祭りと女性参加が大きな問題で、ジェンダーの視点から、拝見して、担ぎ手は、なかなか女性の参加は難しいと思ったが、声掛けをする方の中に3、4人ぐらい女性がいたのが興味深かった。とてもセンシティブだと思うので、そういったところも地方のテレビ局として、取り上げてほしい。
- 30分番組で、前の週などに、「おくんちって何?」、みたいな番組をしてもらえると、もっと楽しくなると思う。