第593回番組審議会 2025年1月15日
第593回番組審議会は、2025年1月15日にテレビ長崎本社で開催され、下記の番組について審議を行った。
審議議題番組 仲里依紗の長崎フリータイム
2024年11月12日(火) 20時00分~20時54分放送
出席委員(順不同・敬称略)
田崎 智博
内田 輝美
近久 宏志
吉井 剛
藤岡良規
河村 有教
北村 由香
樋口 聡子
以上 8名
欠席委員(順不同・敬称略)
なし
審議の概要
- 制作者が"緩さ"を大事にしているように感じた。過度にコンプライアンスを重視し、必要以上に丸くなるバラエティ番組が多い中で攻めている印象も受けた。前置きなしで本編に入っていく構成は、テンポが良くて好きなつくりだった。
- 出演者が冗談で「殺されるんじゃないか」と言うシーンがあった。最近はこのような言葉に過敏になる向きもあるが、受け手側はそれほど問題にしていないことが多いのではないか。
- 今回の旅とは全く関係ない車中でのトークシーンをかなり丁寧に放送していたが、これも"緩さ"を表現する必要不可欠なシーンになっていて、視聴者の恒例の楽しみの一つになっているのではないか。
- バラエティではあるが、地方の情報番組でもあるので、場所を示す地図や、料金などの基本的な情報は、出したほうがいい。
- 多少視聴者を置き去りにしても、"緩く"楽しむ雰囲気を大切にする番組があってもいい。今後もニッチで自由な雰囲気を追及してほしい。
- 純粋で真面目な地方紹介番組ではなく、面白いものに引かれる層は確実にいると思う。北海道の「水曜どうでしょう」のような、地方発の攻めた番組があってもいい。
- 合成の酵素風呂のシーンは、せっかく紹介するなら実際に体験してほしかった。
- 長崎再発見という意味で、そば打ちと酵素風呂と釣り堀に、どのくらいの利用者が来てくれるのか、松浦市の宣伝としてどのくらいの効果があるかは疑問。番組として、旅番組ではなくバラエティと考えていて、その点で"緩さ"は、いい点であり、悪い点なのかと思う。
- ロバート秋山さんや仲里依紗さんの明るいところはいいが、個人的に言葉遣いが汚い人たちが好きではない。よる8時から9時の時間帯で、その言葉遣いがどれぐらい許容できるのか分からないが、そういう汚い言葉が耳に入るとうるさいと思ってしまう。
- 県内を自由気ままに訪れるという番組趣旨にもあるとおり、自由な番組づくり、構成になっているところがよかった。タレントの力が非常に大きい番組なので、仲里依紗さんの人気やロバート秋山さんの笑いの好き嫌いで、視聴が分かれると思う。
- 番組のスタートが何の説明もないところから始まるのが面白く、今までのKTNの番組ではないような、既成概念を打ち破る番組だった。
- カメラの後ろにいるスタッフと出演者の掛け合いが、YouTubeっぽい番組づくりだと感じた。新たなチャレンジだと感じたので、番組が続くのであれば、今のスタイルを貫いてほしい。また、仲里依紗さんの人気をうまく活用しながら、長崎を盛り上げてほしい。
- 長崎の魅力再発見バラエティと銘打っている割に、魅力をなかなかアピールできていない。紹介される店や施設の場所を紹介する地図もなく、料金や連絡先の表示もない。
- おがくず風呂のシーンで、実体験がなく合成で紹介するというのは、合成を使った紹介が「お約束」と知らずに見たので、引っかかるというより、憤りまで感じた。視聴者に不親切な感じがした。
- 一部で悪ノリが過ぎていると感じた。おがくず風呂のシーンで、わざわざタレントが脱ぐところを見せたり、わざと小さな紙の下着をつけさせて画面に出すのはどうかと思う。 不快に感じる人がいることをもう少し念頭に置いてほしい。
- 仲里依紗さんの長崎愛の深さ、飾らない人柄や魅力がよく伝わってきた。