番組審議会報告

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第607回番組審議会 2026年5月13日

第607回番組審議会は、2026年5月13日にテレビ長崎本社で開催され、下記の番組について審議を行った。

審議議題番組 『みんなで子育て~ママのお悩み解決ひろば~』
2026年3月28日(土) 16時00分~16時55分放送

出席委員(順不同・敬称略)

田崎 智博
内田 輝美
近久 宏志
吉井  剛
藤岡良規
河村 有教
北村 由香
樋口 聡子
以上 8名

欠席委員(順不同・敬称略)

なし

審議の概要

  • 冒頭に子育て中のママたちのリアルな声を街頭インタビューで取り上げたことが番組のつかみとして効果的だった。育児の大変さを責めることなく、全体を通じて当事者目線で現実のしんどさに寄り添う空気感があった点も高く評価できる。
  • 産後ケア施設の紹介は、文字情報では伝わりにくい雰囲気やケアの様子を映像で見せることで、視聴者が施設利用へのハードルを下げるうえで効果的だった。「一生ここにいたい」というお母さんの自然な発言が引き出せたことは、取材の深さと施設の良さを同時に示していた。
  • 字幕はナレーションの要所をまとめる形で適切に挿入されており、音を消した状態でも内容が把握しやすく、工夫された仕上がりだった。
  • 番組の最後に「子育てして良かった瞬間」を語り合う場面を設けたことで、大変さだけを強調せずに明るい余韻で終わることができ、視聴者が前向きな気持ちになれる着地点として良かった。
  • MCとゲストの明るく軽快な掛け合いが深刻になりすぎない雰囲気をつくり、情報番組としての役割を見事に果たしていた。今回は女性スタッフ主導の制作だったことが番組の温度感に活きていた。
  • タイトルの「みんなで子育て」に対して、内容は「ママの負担軽減」に特化しており、「みんな」との距離感を覚えた。ただし、産後ケアなど女性特有のテーマが中心であることを踏まえると、意図的にママに照準を絞った構成と受け取ることもでき、結果としては視聴者が自分事として受け止めやすい情報が多かった。
  • キヨちゃんぽんさんはバラエティ的な役割にとどまり、父親として子育てとどう向き合うかという踏み込みが薄かった。若いパパ達が見ることも想定し、父親にできることへのヒントをどこかに盛り込むと番組の広がりが増したのではないか。
  • 産後ケア施設の利用料や行政の助成制度が示されないまま番組が進んだため、「費用面で利用できない」という誤解を招く可能性があった。制度の詳細が複雑でも、「4月から助成の広域化が進んでいます、詳しくは検索を」という一言があるだけで、視聴者の行動につながりやすくなったのではないか。
  • 「子どもと外食したい」という悩みへの回答として連れていったのは大きなお子さんであり、乳幼児を抱えて外食しにくいというリアルな悩みへの回答になっていなかった。子ども連れに寛容なお店の紹介など、課題の本質に答える内容の方が有益だった。
  • 便利グッズの紹介コーナーは協賛先の広告色が強く出た印象があり、商品を一斉に声を合わせて叫ぶ演出はやや唐突だった。子育て世代にとっては、すでに広く知られている情報も含まれており、より新鮮な切り口がほしかった。
  • 検索ワードの表示は有効だったが、赤ちゃんを抱えながら視聴することが多い視聴者には、QRコードのほうがその場で即座に情報取得できるため、より親切である。
  • 出演者の衣装の統一感についても、ターゲット視聴者への細やかな配慮として今後の検討が望ましい。
  • 制作側が誤情報リスクを避けるあまり必要な情報までを削ぎ落としてしまう傾向が確認された。今後の制作では、「出す・出さない」のどちらにもリスクがあることを意識した情報設計が求められる。
  • Lovebabyシリーズは継続的な社会課題を取り上げてきた実績があり、「こういうときに小児科へ行くべき」といった医療・育児の実践的な豆知識を短いコーナーで盛り込むなど、次回以降への展開が期待される。
  • 子育て支援番組として地域に寄り添う地方局の役割は大きいため、行政との情報連携を強化しながら今後も継続することを期待する。
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