㉔興福寺(長崎市)編

佐世保市在住の漫画家・大原由軌子さんが

「御朱印」を求めて県内あちこちをおさんぽする企画の24回目。

企画がスタートしてから今まで23か所の神社を巡ってきましたが、今年度からお寺を解禁!2022年4月13日(水)放送分は、初の寺編ということで長崎市寺町にある興福寺へ向かいました。

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日本最古の唐寺で、通称"あか寺"と呼ばれる興福寺。総朱丹塗りの山門と大きな隠元禅師の垂れ幕が印象的です。

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寺域全体が県指定の史跡となっており、山門から境内へ一歩足を踏み入れるとそこはまるで異国のよう。美しい庭園と耳に心地よく響くお経に思わず時の流れを忘れてしまいます。

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1620年 唐僧・真円によって創立された興福寺は、唐船にまつられた海上守護神・媽祖の像を安置するために作られたそうです。注目してほしいのが、黄檗文化伝来の地でもある寺院に施された装飾の圧倒的な美しさ。

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黄檗天井.jpg

貴重な氷裂式組子の丸窓やアーチ型の黄檗天井のほか、龍やコウモリなど細かい彫刻がいたるところに施されるなど細部までとにかく美しい!是非ご自身の目で見て頂きたい。

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興福寺のシンボルマークともなっているソテツはなんと樹齢400年!

ソテツの実.jpg

実がハート形になっていることから中国では、落ちている実を拾えば良縁に恵まれるという説もあるそうです。(無理やり落とすのはダメ。落ちているのを拾ってくださいね!)

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他にも日本一美しいといわれる魚板(雌雄一対で揃うのは中国・日本でも興福寺だけ!!)など見どころ満載です。

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4代目住職・隠元禅師は日本文化に大きな影響をもたらしました。すいか・れんこん・もやし・インゲン豆・ゴマ豆腐・けんちん汁など食べ物をはじめ、印鑑・木魚・明朝体・400字詰め原稿用紙などを持ち込んだほか、ダイニングテーブルでひとつのものをみんなで分け合って仲良く食べる食文化やお客様にお茶を出してもてなす文化を伝えたのも隠元禅師です。すべては"みんなで仲良く"という隠元禅師の教えが元となっています。今回の取材を通して、改めて毎日の"家族で囲む食卓"というものを大切にしていきたいなあと思いました!


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コチラが興福寺の御朱印。本来、御朱印はお写経をしてお札としていただくものなんだそう。そして、いただいた御朱印(御朱印帳)は神棚や仏壇で保管し、手を合わせる場所にしましょうと教えて頂きました。

「お寺も神社も気の場所でどこでもパワースポット。お寺や神社の庭でほっと一息する時間を大切にしてください」と仕事に家事に追われる日々の中でご住職のお言葉が胸に響く今回のおさんぽでした。

大原さんのオリジナルイラストはコチラ!次回もお楽しみに。

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2022年04月14日更新
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