㊷本住山 自證寺(長崎市)編

佐世保市在住の漫画家・大原由軌子さんが「御朱印」を求めて県内あちこちをおさんぽする企画の42回目。

2023年3月29日(水)放送分は、長崎市琴海戸根町にある本住山 自證寺(ほんじゅうざん じしょうじ)へ向かいました。

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琴海といえば桜の名所としても人気の琴海戸根川!

3月下旬には350本の桜並木が美しく咲き誇り、花見を楽しむ多くの人で賑わいます。

桜だけではなく菜の花もあわせて楽しめるのが琴海戸根川の魅力です(^^)心癒される素敵な景色が広がります♪

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桜と菜の花を楽しんだあとは、信仰を貫いたキリシタンが眠る寺「自證寺」へ。

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大村城から移築されたという立派な山門をくぐった先で大原さんを出迎えてくれたのは・・・!?

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クリクリのおめめにぷっくりとしたほっぺた・・・なんてチャーミング!

日蓮宗新聞社のマスコット「こぞうくん」は、その可愛らしいルックスからファンも多くグッズも人気なんだとか♪

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1658年 大村藩の家老・浅田安昌が祖母・自證院の菩提を弔うために建てた自證寺。

(自證院というのは、日本初のキリシタン大名・大村純忠の娘 お伊奈のこと)

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お伊奈はキリスト教禁令の中 仏教徒を装わされて戸根の地に流されながらも

キリスト教の信仰に生き続け 1639年にその生涯を閉じました。

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洗礼名「ドンナ・マリイナ」。お寺裏の墓地には大村にあるお伊奈の墓から分骨した記念碑があります。

こちらも是非足を運んで手をあわせてもらえたらと思います。



自證寺についてすぐ大原さんが気になったもの、それは寺の中にある鳥居。

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神道と仏教、神と仏、神社と寺院との区別をはっきり区別させようとした神仏分離令。

神社から仏教的な要素を排除した一方で、寺から神社的な要素というものはそのまま残してOKだったそう。

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こちらのお堂には加藤清正公がまつられています。加藤清正公は熱心な日蓮宗信者としても知られています。

キリスト禁教令の中、キリスト教を捨て別の宗教を信仰していることを証明する必要があった大村藩。

大村藩と親しい仲だった加藤清正公のすすめで、大村湾を囲むように日蓮宗のお寺を8カ所つくり信仰を広めました。

そのこともあって琴海地区の人々は昔から加藤清正公が大好きなんだそう。

神頼みという言葉があるように、神様や仏様に祈った経験がある方も多いかと思います。

「祈る」というのは「意見を宣言する=意(い)宣(の)る」が語源になっているそうで

自分自身の目標を立てるに近いものがあるそうです。

「例えば世界平和を祈るのならば、まずはあなたの隣の人と仲良くしましょう。

さらにまたその隣の人と仲良く・・・その連鎖がやがて世界平和につながります。

祈って叶えたいことに対してどうアプローチしていくのか、自分から動いていくことが大事なんです」と梶原副住職。

待つだけではダメなんです!少しずつでも大丈夫。自分ができることから一歩一歩確実に・・・

小さなことの積み重ねが願いを叶える1番の近道かもしれませんね。


自證寺の御朱印がコチラ♪

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「心歓喜充満」

花が美しく咲き誇りなんだかワクワクする春の気持ちを表す、そんな法華経を添えた御朱印です。

今回の大原さんのイラストがコチラ!次回もお楽しみに♪

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2023年03月30日更新
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