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「きのこ雲に」追いかけられているみたいだ・・・ヒロシマ・ナガサキ「二重被爆」の曽祖父を体験をつなぐ若者の思い

広島と長崎で被爆した「二重被爆者」の曽祖父を持つ原田晋之介さん(18)。

2025年春、長崎県内の高校を卒業し、東京の大学に進学した。

原田さんの曽祖父・山口彊(つとむ)さんは、戦時中、三菱長崎造船所に勤務していて出張先の広島と自宅があった長崎で相次いで原爆に遭った。

当時の体験を話す「語り部(かたりべ)」の活動を 90歳で始め、「無念の死を遂げた人たちに深く思いをめぐらせて。

一人一人が真摯に過去の歴史に習い、平和への大切さや命の尊さについて考えてみて」と若い世代に問いかけた。

「私の命をバトンタッチしたい」とも話していて、93歳で亡くなるまで国の内外で核兵器廃絶を精力的に訴えた。

彊(つとむ)さんの思いを引き継ごうと、祖母と母が平和活動を始め、原田さんも「曾祖父が大好きだからこそ思いを伝えたい」と小学5年生の時に加わった。

しかし、曽祖父が亡くなったのは原田さんが3歳の時だ。 曽祖父との記憶がほとんどない自分がその被爆体験を語る資格があるのか、迷い、葛藤した時期もあった。

それでもある被爆者から「君も被爆四世なのだから、この活動は続けていかないといけない」と言われたことを励みに、これまで学業と平和活動を両立させてきた。

「被爆者が残してくれたものを僕たちは残していく使命がある」と大学生活でも、平和・継承活動に取り組みたいと意気込む原田さん。

自分に何ができるか、問い続ける道はこれからも続く。

(2025年3月20日放送)

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