ホーム動画ポータルサイト「モッテレ」 ニュース&特集 「核と決別できるか、今が分岐点」被爆者として、医師として、核兵器の非人道性を訴え 朝長万左男さん
ニュース&特集
ニュース&特集
長崎・被爆80年

「核と決別できるか、今が分岐点」被爆者として、医師として、核兵器の非人道性を訴え 朝長万左男さん

朝長万左男さん(81)は2歳のとき、爆心地から2.7kmの自宅で被爆した。「大体15分で自宅の一帯は大火災になった。私は2階に寝てたんですけど、母親が下から上がってきて布団の中にいた僕を助け出して、火災が起きる直前に逃げ出した」(朝長さん)しかし、あまりに幼かったため、被爆の記憶はなく母の話を基にした被爆の体験だ。

高校生のころ、同世代を含めて多くの被爆者が白血病に苦しんでいたことなどから、朝長さんは父と同じ医師を志した。原爆の放射線は、健康にどのような影響を与えるのか。医師として長年、被爆者に向き合いながら研究に取り組んできた。被爆者医療の第一人者でもある朝長さんの元には今も、国内外から講演依頼が絶えない。2024年には、ノーベル委員会から国際フォーラムに招かれた。折しも、ノーベル平和賞には全国の被爆者組織「日本被団協」が受賞。朝長さんは「2024年のノーベル平和賞を被団協が受賞する意味は非常に大きい」と評価した上で、「今、人類の歴史にとって核と決別することができるかどうか、瀬戸際に分岐点に立っている」と世界に警鐘を鳴らしている。

核なき世界へ向け、80歳を超えてもなお、精力的に世界で活躍する朝長万左男さんの活動を追った。

(2025年2月11日放送)

この記事をシェアする Facebook X(旧:Twitter) LINE
トップへ