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長崎・被爆80年

ウクライナから 戦火を逃れ長崎で学ぶ高校生 「日本に残るためには勉強しかない」

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から、20253月で3年を迎える。長崎県内には25人がウクライナでの戦火から逃れ、避難している(20251月、法務局調べ、留学等在留含む)。

このうち、サマルハ・アレクサンダーさん(19)はこの春、長崎県佐世保市の高校で卒業式を迎えた。サマルハさんが佐世保に来たのは20226月。初めての「制服」に袖を通し、緊張した様子でクラスメイト達に挨拶した。

「僕はみなさんと一緒にここにいることができてとても幸せです。いっぱい友達になりたいです、よろしくお願いいたします」

あれから3年―。今ではウクライナの家族と同じように、クラスメイトからも「サーシャ」の愛称で呼ばれている。在籍するのは国際社会で活躍する人材を育てるコースで サマルハさんは家族旅行をきっかけに憧れたキャビンアテンダントを目指して系列の大学に進む予定だ。「もし勉強しなかったら、もう日本に残れない、生活できなくなる・・・勉強しかない」学業に臨むサマルハさんの現実は切実だ。

故郷・ウクライナはいまだ戦禍にあり、サマルハさんも西部の町に暮らす家族や友人の安否が気にかかる。「比較的安全な地域にいるがどこでもミサイル飛んでいる。オンラインゲームを一緒にしていた他の町の友達が亡くなり、僕の友達の友達とかお父さんの友達も亡くなった。つらい気持ちしかなかった。もうすぐ3年だけどみんな疲れていると思う。できれば(戦争が)早く終わって平和になってほしい」(サマルハさん)祖父母や叔父夫婦に囲まれ高校卒業の日を迎えたサマルハさん、旅立ちの春を追った。

2025224日放送)

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