ホームニュース出動時の救急隊員が「リセット」する時間を…搬送先の病院で休憩スペースを試験提供【長崎市】

出動時の救急隊員が「リセット」する時間を…搬送先の病院で休憩スペースを試験提供【長崎市】

2025年05月01日 18:34

いま、救急車の出動件数が増えています。

こちらは長崎市消防局管内の過去10年の救急車の出動件数です。
 
新型コロナウイルスが流行した時期(2020~2021年)の出動件数は減っていましたが、2022年からは年間に2万8千件以上の出動が続いています。

高齢化の影響もあると見られ、2024年は2万9058件で、1日あたりでは平均79.6件と、18分5秒に1回のペースで出動。

救急隊は多いときには10件連続で対応し、最大で14時間も休憩を取れなかったそうです。

こうした状況を改善しようと、消防局は1日から試験的にある取り組みを始めました。

長崎市消防局警防課 中川和弥 消防士長
「きょうからこのパネルを掲示して、院内の休憩スペース等を利用させていただくことになりました。食事や水分を取らせていただきます」

救急隊員はこれまで消防署内でしか休憩しておらず、出動が続くと隊員は食事や水分補給ができない状態でした。

1日からは長崎大学病院など市内4つの医療機関の協力を得て、患者を救急車で搬送したあと、医療機関内の休憩スペースを借りられる仕組みを試験的に構築。

救急隊員は出動の際、3人1組が基本で、休憩時も救急車の中には1人以上が待機するということです。

中川和弥 消防士長
「連続する出動で隊員たちは、心身共に負担が増していく」「一旦リセットしてその後の出動でも質を維持しつつ、活動できると思う」

長崎市消防局管内では、ことしの救急車の出動件数も(今年1月~4月)2024年の同じ時期より1千件ほど増えています。

消防は、救急車が必要か迷ったときには「#7119」に相談してほしいと呼びかけています。

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