ホームニュース広瀬すずさん、吉田羊さんが映画「遠い山なみの光」の試写会で長崎へ 地元の大学生と原作の朗読会も

広瀬すずさん、吉田羊さんが映画「遠い山なみの光」の試写会で長崎へ 地元の大学生と原作の朗読会も

2025年08月12日 18:58

長崎市出身のノーベル賞作家カズオ・イシグロさんのデビュー作「遠い山なみの光」が映画化されました。全国での上映に先立ち、11日長崎市で試写会があり、主演の広瀬すずさんと吉田羊さんが作品への思いを語りました。

盛大な拍手を受け登場したのは、俳優の広瀬すずさんと吉田羊さん、それに監督を務めた石川慶さんです。

日本人の母とイギリス人の父をもつニキが、かつて長崎で暮らしていた母親・緒方悦子の記憶をたどる物語です。悦子は戦後復興期、1950年代の活気溢れる長崎での思い出を語りますが、そこには秘められた嘘と隠された真実が…。

広瀬さんと吉田さんは母・緒方悦子を演じました。

広瀬すずさん
「戦争というものに対して認識はあっても、身近にあるような存在ではない自覚があった」
「自分たちも語り継いでいかなければいけないことだと(思った)」

吉田羊さん
「色んな見方ができる映画で」
「見ていただいた時に出会う自分の気持ち、記憶と向き合う時間を持っていただけたらうれしい」

映画は第二次世界大戦の惨禍と、戦後急激に変化する日本を生き抜いた女性の姿を鮮明に描いています。

石川慶監督
「戦後80年、記憶がどんどん遠くなってくるときに、一旦僕らでしっかり受け取って新しく語りなおさないといけない」
「そういう思いを込めて作った映画」

3人は舞台挨拶に先立って平和公園を訪れ、原爆犠牲者に花を手向け、平和を祈りました。

この日は、英語学科がある活水女子大学で原作の朗読会が開かれました。

広瀬さんが朗読したのは、稲佐山が登場するシーンです。この映画には英語で会話する場面も多くあります。

吉田羊さん
「ニキはソファーに足を乗せて横向きに座り、ペーパーバッグを膝に乗せていた」

広瀬さんと吉田さんが日本語で、学生が英語で読み上げました。

活水女子大学・桝田優花さん
「有名な女優さんと朗読会ができたことはとても宝物」
「女優さんもゆっくり読まれてて、私が読んだシーンも映画の中でとても大事なシーンだと思ったので心を込めて読んだ」

朗読会の後には、学生からのお悩み相談もありました。海外に興味があるものの、地元・長崎を離れたことがなく一歩踏み出せないという相談には…

広瀬すずさん
「自分が頑張れば意外と環境が変わったり、人が応えてくれたりとか、自分にも活力が生まれたりとか、そういった変化を少しずつ感じながらやっと東京に慣れて13年ぐらい。結構時間かかった」
「一歩勇気を出すのもすごく素敵なことなので応援しています」

吉田羊さん
「年齢に反比例するのが記憶力だと常々思った」
「長崎もとても素敵な街だけど、長崎を出て他の街で暮らすことでしか見られない景色があるし、さらに海外に出れば異なる文化や価値観に触れることができる。そして視野が広がる。それは将来的に自分を助けてくれる」

学生
「骨から違いすぎて、どうしようって感じだった」
「長崎に住んでいる身として見てみたいなと、お話を聞きながらすごく思った」

映画「遠い山なみの光」は9月5日、全国で公開です。

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