ホームニュース20代海自隊員の自殺めぐる裁判で国と両親が和解 強度の心理的負担や長時間労働を認める条項など盛り込む

20代海自隊員の自殺めぐる裁判で国と両親が和解 強度の心理的負担や長時間労働を認める条項など盛り込む

2025年08月29日 17:32

海上自衛隊員の自殺は長時間労働などが原因だとして、遺族が国に損害賠償を求めた裁判が長崎地裁佐世保支部で29日に和解しました。

この裁判は海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」の乗組員で、2020年に自殺した海士長の西山大弥さん(当時20歳)の両親が長崎地裁佐世保支部に2023年起こしたものです。

訴状によりますと、両親は西山さんの自殺の理由を上官からパワハラを受けたほか、長時間の時間外労働でうつ病を発症したこととしています。

両親は海上自衛隊を管理する国に安全配慮義務違反があったとして、約7800万円の損害賠償を求めていました。

裁判は29日付けで和解しました。

和解条項には「あけぼの」艦長が、西山さんの自殺の原因を強度の心理的負担と長時間労働だと認めることのほか、再発防止に取り組むことや解決金を支払うことなどが盛り込まれました。

この記事をシェアする Facebook X(旧:Twitter) LINE
FNNプライムオンライン
FNNビデオPost
Live News イット!
モッテレ
トップへ