2026年05月02日 18:59
原油や原材料の価格高騰で経営戦略を見直した企業も 中東情勢の緊迫化で8割以上の企業が「事業にマイナス」と回答
波佐見陶器まつりは通常より安く買えると人気ですが、焼き物の製造現場は物価高の影響を受け価格の維持が難しい状況となっています。
長崎県波佐見町井石郷にある窯元、重山陶器です。
陶磁器の絵付けから焼き入れまで一貫して行っています。
焼き上がり直後の窯の内部を見せてもらうと
重山陶器 太田 一彦 代表取締役社長
「貫入という釉薬を使っている、(コーティング)にヒビが入る。チリチリ音がするでしょう」
艶を生み出す釉薬は焼き物に欠かせません。
しかし、原料の鉱物のほとんどは輸入品で、中東情勢の悪化により輸送費が上がり高止まりが続いています。
窯の燃料の天然ガスも値上がりしました。
重山陶器 太田 一彦 代表取締役社長
「今月は90万円くらい(先月比で)21万円上がった」
コストを下げるにはデザインの種類を減らし共通の釉薬を使う方法などもありますが、他の製品と差別化しなくては売り上げは伸ばせません。
重山陶器では「ポケモン」など人気アニメとコラボレーションして付加価値をつけるなど新商品の開発にも取り組んでいます。
重山陶器 太田 一彦 代表取締役社長
「原価を抑えて効率よく作っていくかを常に目指している。波佐見焼は毎日使っても飽きない器がテーマ。なんでもそうだが、(トレンドは)新たなものになる。それを追いかけないと波佐見焼は残れない」
物価高の中、窯元の試行錯誤が続いています。