ホームニュース「何とか手に職をつけようと皆さん頑張ってこられた」被爆者の渡辺千恵子さんが編んだセーター 被爆後の生活を伝える資料として展示へ 

「何とか手に職をつけようと皆さん頑張ってこられた」被爆者の渡辺千恵子さんが編んだセーター 被爆後の生活を伝える資料として展示へ 

2026年05月06日 17:15

原爆で下半身不随になった被爆者・渡辺千恵子さんが編んだセーターがこのほど見つかりました。

被爆後の苦しい生活の中、内職をして生活を支えたことが分かる貴重な資料としてセーターは被爆者団体に寄贈されました。

カラフルなデザインのセーター。

長崎の平和運動の礎を築いた1人、被爆者の渡辺千恵子さんが編んだものです。

平和運動を通して約45年の親交があった平野妙子さんがセーターを保管していて、4月9日、長崎被災協で関係者に手渡しました。

「すごくデザインがいいんですよね」

渡辺さんは16歳で被爆。

働いていた工場で鉄骨の下敷きになり、下半身が動かなくなりました。

編み物で生計を立てていて、このセーターは平野さんが渡辺さんに依頼して編んでもらいました。

今後、セーターは被災協の講堂に展示され、被爆講話を聞くために訪れた修学旅行生などに見てもらう予定です。

セーターを寄贈した平野妙子さん
「訪れた人たちに想像してもらいたい。千恵子さんを思い描いてほしい。それのきっかけになればいいと思う」

渡辺千恵子さんの甥・宣博さん
「何の保障もないとか、そういった時代から、何とか手に職をつけようと皆さん頑張ってこられたことがこういう形になって残ってるというのは、アピールポイントにもなると思う」

被災協は、被爆者運動の歴史や被爆者の生活史が分かるような資料の提供を呼び掛けていて、原爆詩人の福田須磨子さんが作ったぎんなん人形も3月、市内の女性から寄贈されました。

引き続き、被災協結成の呼びかけ文や被爆者が海外で核兵器廃絶を訴えたときに使った英文の名刺などを探しているということです。

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