
新ローマ教皇が初の「祈りの集会」で反戦平和を訴え 長崎の被爆者も期待の声
新しくローマ教皇に選ばれたレオ14世は11日に、日曜日恒例の祈りの集いに初めて臨みました。
世界の指導者に向けて教皇は各地で続く紛争を平和的に解決するよう訴えました。
ローマ教皇 レオ14世
「真の公正で永続的な平和を一刻も早く実現するためにあらゆる努力を尽くしましょう」
ローマ教皇レオ14世は、選出後初めてとなる日曜恒例の祈りの集会で、反戦と平和のための努力が必要と強調しました。
ロシアによるウクライナ侵攻については、すべての捕虜が解放され、子供たちが家族のもとに戻れるよう呼びかけました。
ガザ地区での戦闘についても即時停戦を促し、世界の指導者に向けて「戦争は二度と起こしてはならない」と訴えると聴衆から大きな拍手が湧きました。
田川代枝子さん
「パパ様がそこまで仰って下さることは私達にとって大変いいこと」
被爆者でカトリック信徒の田川代枝子さん(91)です。
13億人以上の信徒を束ねる初のアメリカ出身の教皇が、就任後に繰り返し訴えている平和への思いが世界に広がるよう期待を寄せています。
田川代枝子さん
「戦争が二度と起こらないように」「一人ひとり平和になりましょう、平和にしましょう、との気持ちになって初めてひとつになるのでは」
新上五島町出身の被爆二世で大阪高松大司教区の前田万葉 枢機卿は次のようにコメントを寄せています。
「就任直後から『平和、平和、平和』と何度も発言していることについて大変嬉しく思います。実際過去に長崎を訪れた際、カトリック城山教会や児童、教職員あわせて1400人あまりが原爆の犠牲となった城山国民学校にも思いを寄せてくださっていて、もちろん非戦非核を発言してくださると信じています。
私自身も4月に亡くなった前教皇フランシスコにお願いしたように、レオ14世にも核兵器廃絶を力強く全世界に発信してくださるようお願いするつもりでいます」
レオ14世の就任式となるミサは今月18日に開かれる予定です。
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