2025年05月24日 21:10
「突然、雷のような音が…」長崎市で住宅裏の石垣崩れる 雨の影響か
離島やへき地の医療を支える新たな一歩です。
病院から離れた場所に住む人の病気の早期発見や治療につなげようと、6月に新上五島町で医療コンテナを使った巡回検診が行われます。
主催者はクラウドファンディングで支援を呼びかけています。
検査用の医療機器を搭載した医療コンテナ。
まさに“動く診療所”です。
6月に新上五島町に運び込み、医師や看護師のチームが巡回検診を行います。
長崎大学病院災害医療支援室 山下和範 准教授(室長)
「島の中でもよりアクセスのよくないところに出張っていって、そこで検診して、そこにお住まいの方の健康を守るお手伝いができないかなということで」
人口1万6000人あまりが住む新上五島町。
入院設備があるのは上五島病院のみです。
島内には複数、診療所もありますが、週に1日しか開いていないところもあります。
長崎大学病院災害医療支援室 山下和範 准教授(室長)
「医療に対して容易にアクセスできない環境になってきています」
「なかなか受診をできない。したくてもできない。調子よっぽど悪くならないと受診しないという状況が生まれえる」
医療コンテナでの検診は予約制で、6月19日から21日、奈良尾、若松、有川地区内の6カ所で行われます。
心不全や脳梗塞、糖尿病の予備軍を見つけるとともに、歯科検診も行い、早期の治療につなげるのが狙いです。
「新上五島町検診くっけん!プロジェクト」は医療コンテナ推進協議会などが企画しました。
費用およそ750万円が必要で、6月6日までクラウドファンディングで募っています。
長崎大学病院の山下准教授は今後「上五島モデル」として全国の過疎地などでの展開を目指しています。