2025年12月05日 17:40
1991年"雲仙普賢岳火砕流”で犠牲に…フランス人火山学者 クラフト夫妻 の特別展始まる
雲仙普賢岳の火砕流で命を落としたフランス人火山学者・クラフト夫妻が撮影した映像などを展示した特別展が、5日、雲仙岳災害記念館で始まりました。
モーリスさんとカティアさん。
火山学者として世界中の火山の映像を撮影し、防災や火山との共生の重要性を訴えました。
火山を知り尽くしていたはず・・でしたが、2人は1991年6月3日、雲仙・普賢岳の大火砕流で命を落としました。
特別展では2人が撮影した啓発ビデオや水無川流域の写真、島原で身に着けていた遺品などが展示されています。
4日の内覧会には、フランス総領事も出席しました。
在京都フランス総領事館 サンドリアン・ムシェ 総領事
「最初は火山の美しさに魅せられ撮影したと思うが、フィリピン(ピナツボ噴火)では(彼らの啓発ビデオで)多くの人命が救われた」
雲仙岳災害記念館 杉本 伸一 館長
「いかにして皆さんに(火山の)リスクを伝え皆さんの命を守ろうとしていたのかをぜひ、この展覧会で皆さんに感じてもらえれば」
クラフト夫妻特別展「~火山と共に生きたふたり~」は入場無料で、2026年1月12日までです。